第四百九十二話 地獄の訓練その七
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「実際に食べようとするなんて」
「しかもだ」
二ノ宮はアカリに話した。
「今はもう一人いるな」
「魔王さんね」
「あいつも妹だからな」
リムもそれだというのだ。
「それでだ」
「食べることについては」
「かなりでだ」
それでというのだ。
「こうしたことはな」
「注意して用意しているのね」
「食われそうになった者としてな」
「流石に食べられたくないからね」
ワニベもまた言った。
「だからこうしたことはしっかりしないとね」
「そういうことだ、あいつ等の食費にだ」
それにというのだ。
「他の奴の食費そして他にもだ」
「医療品等もですな」
「用意しておく、そしてだ」
「訓練をして」
「戦いになってもな」
御成に対して話した。
「そうしてだ」
「問題がない様にしますな」
「そうだ、ではその為にもこちらもやるぞ」
こう言ってだった。
二ノ宮は会社の仕事もしていった、そうして。
仕事の合間に訓練もしていった、銃を持っているがそれを使うことなくサポート要員として訓練にあたっていた。
そして夜になるとだった。
夕食を摂り風呂に入って休んだ、だがその時にも。
誰よりも早く寝ている仙人を見て呆れた顔でこう言った。
「一日のどれだけ寝ているんだ」
「十二時間は寝ていたぞ」
クルツが答えた。
「訓練の合間に見ていたらな」
「半日か」
「ああ、それだけな」
「寝ているのか」
「そして今もだ」
夜もというのだ。
「この通りだ」
「寝ているか」
「そうだ」
「それで寝ている限りは何もしないか」
「それは俺も聞いた」
クルツは真顔で応えた。
「動くと余計にだな」
「本当に迷惑なことしかしねえからな」
ユルセンはクルツにもこのことを話した。
「絶対に起こすなよ」
「本当に厄介者なのね」
ミルダはユルセンの言葉に心から思った。
「この人は」
「ああ、そうだよ」
ユルセンもその通りだと答える。
「だからな」
「起こすな、か」
エルマンも仙人を見て言った。
「いびきが五月蠅いけれど」
「ああ、いびきが酷くてもな」
ユルセンはエルマンにも話した。
「その方がずっとましだからな」
「話を聞くと確かに酷い」
ガドインは天空寺達が話した仙人のこれまでの所業を思い出して言った。
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