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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
六話「再会、なるか?」
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連れたまま逃げていっては、同行を願うどころではないし、そも追い付くまでコイツから逃げ延びられる保証も自信もない。
「「やるしかないか」」
結論はもう一人の俺も同じだったらしい。ここで片方が逃げ伸びても、再び敵対的な他のモンスターと遭遇すれば今以上に拙い状況に置かれるのは変わらず、今なら一つ試せることがある。
「果たしてこの身体は敵と戦い、勝つことでレベルアップして成長できるのか」
その疑問の検証をするには持ってこいなのだ。成長出来れば精神力も増強するであろうから、もう呪文を唱えられなくなるという問題も解決する。勝ててレベルが上がればと言う前提条件付きではあるが。
「ブモアアアッ」
「しまっ」
だが、俺達は一つミスを犯していた。視界内に居た鳥と牛の合いの子はメラゴーストより素早いのだ。遠距離から撃てる分、呪文の方がリーチがあるとは言え、俺達は逡巡と作戦会議であばれうしどりが距離を詰めるまでの時間を使ってしまっていた。
「うおおおおっ」
だから、もう一匹の俺がぴょいんと跳ねて突進を躱せたのはまさに奇蹟だった。
「「今だ! メラ!」」
「ブグモオオオオオッ」
数を増やした俺達の呪文を受けて火だるまになったあばれうしどりは悲鳴を上げてのた打ち回り。
「か、勝った……」
結局何もできないでいた俺は思わずへたり込んだのだった。
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