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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
二話「それで、ここはどこ?」
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ーに挑み、打倒した正真正銘の勇者だった筈だ。
(終わった)
ぶっちゃけ、そのアバンを先生と呼ぶ教え子の少年の呪文一つで消し飛ぶわが身だ。オーバーキルってレベルじゃねぇ。
(終わる、モンスターだってばれた時点で終わる)
人魂の身体、見た目は炎だって言うのに俺の身体に寒気が走る。心臓がなさそうな身体だが、元が人間であったからか早鐘のような鼓動の音の幻聴まで聞こえる気がする。既にポップの方に発見されている以上、逃げようとしたところで背中にむかって呪文が飛んできてお陀仏だろう。夜の暗闇の中、発光する俺の身体は隠しようがない。
(逃げられないのは、大魔王だけじゃなかったんですね、うん)
それが呪文と言う広いリーチを持つ攻撃手段及び、「逃げ足」と書いて「素早さ」と読むソレに絶望的な差がある俺を含む一部の弱者にのみ限定されるモノだったとしても、なんの慰めにもならない。
(たき火だ、俺はたき火だ)
出来るのはただ、無心でたき火のフリを続けることだけだった。
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