第四百九十二話 地獄の訓練その二
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「どうせお金儲けするなら」
「それも長くだよ」
「一生遊んで暮らすにしても」
「それ位でないとね」
「そういうことだ、しかしこのおっさんは究極だな」
二ノ宮も仙人を見て言った。
「金もあって地位もあってか」
「それでこれだぜ」
「働かないか」
「いつも食っちゃ寝だぜ」
ユルセンは二ノ宮にも話した。
「前にも話したけれどな」
「この目で見てもか」
「この通りだぜ」
「ネオニートか」
「それもあんたみたいになるまでに必死に努力しなくてな」
それでというのだ。
「最初からでな」
「この通りか」
「それで動いたらな」
つまり働いたらというのだ。
「もうそれでな」
「迷惑ばかりかけるか」
「そうなんだよ」
「難儀な人だな」
「ああ、だから寝かせておけよ」
その方が遥かにましだからだというのだ。
「おっさんは」
「わかった、じゃあ放っておく」
二ノ宮もそうすることを決定した。
「俺は俺のやることをやる」
「ああ、頼むな」
「スサノオとの戦には色々金がいる」
二ノ宮はこちらの話をした。
「だからだ」
「それでか」
「その分の資金のあてを作った」
こうユルセンに話した。
「株で少し儲けた」
「株やったの」
「それ位でなると思ってな」
こうランガに答えた。
「それでだ」
「早いね」
「先に手を打たないと会社なんて出来るか」
ランガにこうも答えた。
「だからだ」
「株でお金を作ったんだ」
「そうした、あともう一つ収入になる企業を作るか」
「もう一つ?」
「野球かサッカーのチームを持つ」
グループの企業にというのだ。
「そうする」
「スポーツに進出するんだ」
「あれは多少赤字になっても企業全体の宣伝、広告になる」
そのメリットがあるというのだ。
「だからな」
「それでなんだ」
「持っておくか」
「多少赤字経営でもいいんだ」
「それ以上の利益をもたらすからな、軍需産業よりずっといい」
二ノ宮は言い切った。
「スポーツチームを持つことはな」
「そういえばうちのグループ軍需産業に進出してないね」
ワニベも言った。
「計画も何もないし」
「儲けがないからな」
「それでだね」
「あれは設備と技術への投資が凄いが」
かなりの予算が必要だがというのだ。
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