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冥王来訪
第二部 1978年
ミンスクへ
シュミットの最期  その2
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達が来た
「総員、傾注」
ハンニバル大尉の掛け声で、40名の中隊が整列する
シュトラハヴィッツ少将の敬礼を受け、全員で返礼をする
ホンブルグ帽に、脹脛まで有る分厚いウール製の狩猟用防寒コートを着た人物が来る
彼も同じように敬礼をした後、立ち去って行く
後ろから来た防寒外套を着た国防大臣の姿を見て、初めて議長である事に気が付いた
見知った人物の顔すら認識できなかった……   
疲れているのであろう

 大尉が、腕時計を見る
周囲を見回した後、こう告げる
「追加の指示が無ければ、明日の0600に再び練兵場に集合。
同志ベルンハルト、同志ヤウクの両名以外は一旦解散する。
以上」
 隊員たちが引き上げた後、ヤウクとベルンハルトの両名は残された
ヤウクは、ハンニバル大尉に問う
「話とは何でしょうか」
「同志ヤウク少尉。
貴様、まず近接戦闘を捨てて、砲撃戦に徹する様、指示したのは評価しよう。
ただ、その本人が格闘戦に夢中になって小隊の指揮を疎かにするのは何事か。
小隊の指揮を執る将校として、落第だ」
彼は、ベルンハルト中尉の方を向く
「同志ベルンハルト中尉、あの状況でソ連大使館への被害を拡大させなかったのは技量の高さを認める。
しかし、日本軍機の介入が無ければ戦死していた可能性は高い。
ここ最近は判断に遅れがみられる。注意せよ」
彼は両名を改めて見る
「俺からの説教は以上だ。一先ず風呂にでも入って寝ろ」
挙手の礼に応じた後、参謀本部に隣接する兵舎へ向かった

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