201 赤軍本部へと繋がる道
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妖精が現れた。
「私はシルヴィー」
「僕、ブルーノ」
「シルヴィー、ブルーノ、これから私はマザー・グースと一緒に剣のある場所を探すわ。この建物の中を見回して敵が何処にいるか察知して」
「ええ、良いわよ」
「うん、僕達、空、飛べるし、暗示も掛けてやる!」
「あんたの出鱈目な暗示は信じてないけどね。瞬間移動して何かあったら知らせるわ」
シルヴィーとブルーノは屋内を巡回した。そしてマリエルはまた本から別の人物達を出した。身長15センチ程の小人の兵が何百と現れた。
「『ガリバー旅行記』に出てくるリリパット王国の小人の兵団ね。この建物内の警護をしている人を見たら戦ってくれるかしら?その時間稼ぎとして私は剣のある場所を探すわ」
「了解!」
兵士達は敬礼をして周囲を周った。
「マザー・グース、急ぎましょう」
「そうだね」
マリエルはマザー・グースの鵞鳥に乗って剣が保管されている場所を探した。
北勢田、奏子、鯉沢は赤軍本部へと通じる道を捜す。奏子の羽衣で移動しつつ、鯉沢や北勢田の見聞の能力でその道を探る。
「道らしき道があらへん、どうなっとんじゃけんなあ?」
鯉沢はイラつき始めていた。
「でも近づいている筈だ。この近辺にある事は間違いねえよ」
だが、二人は違和感を感じていた。その違和感が地面にあった。
「徳林さん、羽衣から降ろしてくれ」
「ええ」
三人は羽衣から降りた。
「この地面が怪しいな!」
「うちも同じやこの地面の下が怪しいのう!」
「つまり・・・、赤軍の本部へと通じる道は地下道って事!?」
「よし、試させてもろうたる!」
鯉沢は銃を出して発砲した。原子光線が地面を粉砕し、溶かす。その穴を三人は除くとトンネルのような道があった。
「ここか!行くぞ!」
「うん!」
三人はまた羽衣に乗って地下道へ降下した。
「追っては来てねえよな?」
「ああ」
そして三人は道を進むと、そこに黒い穴があった。
「もしかして、ここか・・・?」
「ああ、一番不気味な感触がするけんのう」
「行くわよ!」
三人は黒い穴を通過しようとした。その時、鯉沢が後ろを振り向いた。
「おい、後ろ来とるで!」
「何!?」
「お前ら、そこで何してる!?」
赤軍の構成員が一名、追手として現れた。
「あいつは、赤軍の一人、山田義昭だ!」
「行かせるかよ!」
機械から威圧の能力を発動した。奏子は羽衣で防ごうとする。しかし、効果がなく、三人は気絶しそうになる。
「あいつ・・・。機械を沢山仕込んでるな・・・!!」
北勢田は矛を山田に向けた。北勢田の電脳の矛が山田の持つ機械から電力を奪い取った。気絶しかけた奏子と鯉沢が再び起き上がる。
「死にたくなかったら逃げな
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