閲覧注意! 食事中は気分悪くなるかも
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〇〇〇〇が!?」
「耳がっ! 二人とも、離れて!」
「そりゃいますよ。生活しているんですから」
鈴音は虫を一瞥しながら冷蔵庫を開ける。
中からコーラのペットボトルを取り出し、キャップを外している。
何となくこの原因を察したハルトは、さらに可奈美の悲鳴を浴びた。
「生活してるだけで出てこないよ普通!」
「ぐあああ耳が……っ! あと首がッ! 折れるっ! 可奈美ちゃん、俺たちそもそも飲食店で働いているんだし、見たことなかった?」
「ら、ラビットハウスにもいるんですかっ!?」
「見てない見てない見てないいないいないいない!」
可奈美と紗夜がさらに全身の力でハルトの体にしがみつく。だんだん頭に血が行かなくなってきた。
可奈美の体が少し床に近づくのと同時に、例の虫がこちらに近づいてきた。
「う、うわーっ! 来た来た来た! ハルトさん! 燃やして飛ばして! 魔法使いなんだから、出来るでしょ! 速く速く! フレイムでもコネクトでもキックでもいいから! こっちに来たから!」
「い、いやっ! 来ないで! 助けて日菜!」
「分かった分かったから! そもそも可奈美ちゃんの部屋も結構汚いし、結構いると思うんだけどっ!」
「いない! 絶対にいない! ってうわああああああ近づいてきたっ!」
そして。
黒光りする虫は翼を広げ、飛翔。
同時に、その背後から増殖してくる。一匹ではない。二匹も、三匹も。
「「いやあああああああああああっ!」」
「ぐ、ぐるしい……」
「うるさいですね。気にしなければいいじゃないですか」
鈴音は無視しながら、ハルトたちを廊下へ案内しようとする。やって来た彼女の個室だろうか。
だがこちらは、それどころではない。あれをどうにかしない限り、話を進められない。
「いやっ! いやっ!」
「こ……こうなったら……」
『コネクト プリーズ』
ハルトはほとんど(これもしかして、今まで戦ったどんな敵よりも強い拘束ではないかと思いながら)動きを封じられながら、指輪を発動させた。
魔法陣から丸めた新聞紙を取り出し、飛んできたそれをホームラン。
壁に張り付いた形で動かなくなった虫。だが、今更それで数を減らしたところで焼け石に水。
「つ、次!」
『コネクト プリーズ』
再び魔法陣を発動。
次に引っ張り出したのは、殺虫剤。
「ほら、可奈美ちゃん! これでやっつけられる奴はやっつけて!」
「いや! 無理! ハルトさんがやって!」
「いつも荒魂やらファントムやらと戦ってる刀使が何を言ってるの!?」
ハルトはツッコミながら、可奈美の頭に殺虫剤を乗せる。
だが、そうこうしている間に、すでに対峙している一団が迫っている。
可奈美に
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