第二章
[8]前話
ある日友人の茶色の短い髪の毛で栗色の瞳を持った丸い顔で背の高い女性ミカエラ＝トルストヤが来てだった。
一匹の右が青左が栗色のオッドアイの白い雄のメインクーンを連れてきてそのうえで彼女に話した。
「実は私もメインクーン飼ったのよ」
「その子ね」
「ええ、雄でティホンっていうの」
「ニャア」
見ればこの猫もかなり大きい。
「人懐っこくて私達が大好きでね」
「そうみたいね」
「それでなのよ」
そのうえでというのだ。
「謙虚で優しいわ」
「凄くいい子なのね」
「そうなの、大きいけれど」
それでもというのだ。
「それでもね」
「いい子よね、メインクーンは」
「あなたを見ていいと思って飼ったら」
メインクーンをというのだ。
「それがね」
「凄くでしょ」
「優しくて大人しくて人懐っこくて」
「いい子でしょ」
「大きいけれど」
身体はそうだがというのだ。
「それがかえってチャームポイントの一つに思える位にね」
「愛しくなるわね」
「ええ、私も家族に迎えてよかったわ」
ミカエラはユリに話した。
「心から思っているわ」
「それは何よりね」
「今もね」
見ればティホンはケフィアと遊んでいる、その姿も実に愛嬌がある。
「ああだから」
「それでよね」
「ずっと一緒にいたいわ」
「私もよ」
ユリもこう応えた。
「だからね」
「ケフィアとなのね」
「ずっと一緒よ、お互いにね」
「家族としてね」
「大きな子達といましょう」
「ニャア」
「ニャオン」
二匹は二人のところに来た、そうしてだった。
喉を鳴らして寄り添ってきた、その姿はとても優しく愛嬌のあるものだった。二人もそんな彼等を見て自然と笑顔になった。
優しい巨大猫達 完
２０２２・３・２５
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