第三章
[8]前話
「何よりも性格がいいしね」
「それが第一?」
「やっぱり人間性格だよね」
「そこでスタイルとは言わないのね」
「僕もわかったんだよ」
泉は晶子に笑って答えた。
「この十年でね」
「じゃあスタイルいい人が好きでも」
「今は性格がね」
これがというのだ。
「第一だって思ってるよ」
「それはいいことね、まあ今スタイルがどうとか言ってたら」
晶子はその頃の泉のことを思い出して笑って話した。
「最低だしね」
「そうだよね」
「私も同じ考えよ。人間やっぱりね」
「性格だよね」
「まずはね」
「本当にそうだね」
「ええ、じゃあまた会ったらね」
「宜しくね」
ここでお互いのメールアドレスとラインの番号を交換した、そして二人はまた付き合いをはじめたがそれは友達としてでしかも住んでいる県が隣でだった。
疚しいことはなかった、そして晶子どころかだ。
「妹さんもなんだ」
「同級生の彼氏出来たのよ」
「小学生でそれは凄いね」
「そうでしょ、十年経ったからねあの時から」
「もう小学生でも彼氏いたりするんだ」
「そうなったのよ」
晶子は泉にラインで話した、その話を聞いて泉は思った。十年経てば女の子は人としても時代としても変わるということを。
少女の十年後 完
2022・3・24
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ