第六十九話 先輩達と会ってもその三
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「先輩達が」
「僕が聞いた話ですけれどね」
「それ誰から?」
「天理大学の男の人達がお話してるの聞いたんですよ」
「高井先輩と佐野先輩がそういうことしたって」
「はい、そうですよね」
新一君は先輩達に聞きました、その目は殆ど悪人を見る刑事でした。
「そうしましたよね」
「それは」
「その」
「貴女達は最低ですね」
新一君はお二人を完全に睨んでいました、ついさっきまで言っていたこの子の悪い癖性分が完全に出ていました。
「普通にあげなかったらいいですよね、そんなことしてよくおみちの学校に通っていられますね。恥ずかしくないんですか?」
「そのことは反省してるから」
「酷いことしたって」
先輩達は新一君に真っ青になって答えていました。
「だから二度としないから」
「あんなことは」
「したんですね、変わっても罪は消えないですよ」
あのとんでもない変身ヒーローの言葉そのままでした。
「反省してもその内容によっては許させないんですよ」
「いい加減にしなさい」
ここで私は新一君に言いました。
「私の先輩で新一君の先輩でもある人達よ」
「こんな悪い人達先輩じゃないですよ」
本当に見事な全否定でした。
「最低じゃないですか、そんな行い。先輩もそう思われますよね」
「それはその」
「よくのうのうとたこ焼き食べていられますね」
今度はこんなことを言いました。
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