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展覧会の絵
第三話 いかさま師その七
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「科目は数学だよ」
「そうですか。数学の先生ですか」
「宜しくね」
「はい、こちらこそ」
 こうしてだ。紳士的なやり取りの後で十字はその教師清原一郎と別れた。
 だがその背を振り向いてだ。彼は呟いたのだった。
「この先生の素顔を暴く必要があるかも」
 そしてそれからのことも考えるのだった。今は一人で。
 この昼休みにだ。十字はその足でまた先輩達のいる屋上に向かった。そしてだ。
 彼が昼休みに見た彼等のことをだ。先輩達に尋ねたのだった。
「ああ、二年の神埼と本木か?」
「あの二人のことか」
「はい、御存知だったのですか」
「結構有名だからな」
 先輩達はこう彼に答えた。食後の紙パックの牛乳を飲みながら。
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