第十六話 飲みながら賑やかにその四
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「かな恵飲むとグラス手放さないから」
「ちなみにワインと焼酎、甘いお酒が好きよ」
「それとストロングよね」
「そういうのが好きなのよね」
「そうよね、それで今もね」
今度はカルーアミルクを飲んでいるかな恵を見て言った。
「飲んでるのね」
「こうしてね、いや美味しいわ」
「どれだけ好きなのよ」
一華は今度はやれやれといった顔で述べた。
「本当に」
「私の身体にはワインが流れているとか」
「ワインだけじゃないでしょ」
「好きなお酒多いから」
「ええ、ただ飲む時飲み過ぎだから」
それでというのだ。
「気をつけてね」
「酔い潰れることについては」
「あと身体壊さない様にね」
このことにもというのだ。
「本当に上杉謙信さんそれで亡くなってるでしょ」
「有名だしね」
「戦国きってのお酒好きで」
当時は飲む者が多かったがだ。
「酒乱じゃないけれど毎晩大酒で」
「脳梗塞にもなったそうだし」
一度それで死線を彷徨ったという。
「それで最後は脳出血でだから」
「典型的な飲み過ぎだから」
「そうよね」
「だからね」
それでというのだ。
「かな恵もそうならない様に」
「飲み過ぎ注意ね」
「逆に織田信長さんになれとは言わないわ」
一華はこの人物の名前も出した、上杉謙信と同じだけかそれ以上に有名な戦国時代きっての英傑である。
「そこまでは」
「あの人飲めなかったのよね、お酒」
「物凄く飲みそうでね」
伝えられている性格のタイプを聞けばというのだ。
「その実はね」
「何か体質で」
「そう、下戸だったらしいから」
このことも史実にある。
「小さな杯一杯で酔い潰れる様な」
「極端に弱かったらしいわね」
「甘いもの好きだったらしいから」
実はそうだったとのことだ。
「何でも」
「それで一華ちゃんとしては」
「そこまでとは言わないわ」
「信長さんみたいに飲まない」
「けれどかなり飲んでも」
それでもというのだ。
「酔い潰れない」
「自分で歩ける位?」
「さもないと成海っちが介抱するから」
カルーアミルクを飲み終えてカシスオレンジを飲みだしたかな恵に話した、実際にグラスから手を放さない。
「大変でしょ」
「かな恵只でさえ大きいのに」
理虹はやれやれという目で口をへの字にさせて述べた。
「成海っちも大変だからね」
「歩ける位ね」
「そうよ、千鳥足でも」
そうなってもというのだ。
「最低限ね」
「歩ける位なのね」
「それ位でないとね」
飲んでもというのだ。
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