第十六話 飲みながら賑やかにその二
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「牛乳も飲みまくってるし」
「そうよね、最近お水みたいに飲んでるわね」
「野菜ジュースだってな」
こちらもというのだ。
「かなりな」
「飲んでるの」
「豆乳も」
「何でも飲んでるの?」
「何か喉も渇いて」
それでというのだ。
「お袋が飲むならジュースとかコーラよりもいいって言って」
「飲んでるのね」
「そうなんだよ、それとお茶だって」
「お茶はいいわよ」
かな恵はまた赤ワインを飲みつつ言った。
「飲んでもね」
「ビタミンあるからか」
「お水だけでも水分補給になるけれど」
それでもというのだ。
「やっぱり牛乳とか野菜ジュースだとね」
「いい栄養補給になるよな」
「だからそういうの飲んでたらね」
それならというのだ。
「スポーツしてるなら余計にね」
「いいんだ」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「どんどん飲んでね、それで食べる方もね」
「すればいいんだ」
「栄養バランスを考えて」
そうしてというのだ。
「沢山ね」
「そうするといいか」
「そうしたら身体も大きくなるし」
そうなってというのだ。
「丈夫にもね」
「なるんだな」
「そうよ、だからしっかりとね」
「そうか、じゃあ飲むお酒は」
「ワインか焼酎ね」
「そっちか」
「ビールは痛風、日本酒は糖尿病がね」
こうした病気がというのだ。
「怖いから」
「だからか」
「ワインとか焼酎がいいわ」
「かな恵も今ワイン飲んでるよな」
「これは今飲みたいから、私お酒は飲みたいの飲むから」
言いながらさらに飲んでいく。
「ストロング系もね」
「それただの飲んべでしょ」
理虹が冷めた目で言ってきた。
「かな恵の場合は」
「そうなる?」
「どう見てもね、というか本当に好きよね」
かな恵のその酒好きのことをさらに言った。
「飲める時はどんどん飲むし」
「百薬の長よ」
「そう言った人って王莽でしょ」
理虹が言ってきた。
「莫君言ってたわよ」
「ああ、莫大人君ね」
「王莽の国のね」
中国人だというのだ。
「何でも叛乱起こってどうしようもなくなって」
「お酒に溺れてね」
「それで言ったことらしいじゃない」
「もうお酒と干し鮑以外喉を通らなくなって」
「それで言ったらしいじゃない」
「じゃあいい意味じゃないのね」
「実際王莽殺されたし」
このことは史実にある、新という王朝を建てたがその経緯とその後の失政からこの人物の評価は極めて悪い。
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