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ハッピークローバー
第十六話 飲みながら賑やかにその一

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                第十六話  飲みながら賑やかに
 合コンが続く中でだ、留奈は言った。
「いや、今日来てよかったわ」
「そう言ってくれる?」
「かな恵が酔っぱらうのはいつもでね」
 かな恵に笑って返した。
「その他のこともね」
「いいの」
「そう、最高よ」
「そう言ってくれたら嬉しいわ」
 かな恵は酔って真っ赤な顔で応えた。
「成海っちと一緒にセットした私もね」
「そうなのね」
「ええ、皆が満足してくれてるなら」
 それならというのだ。
「こんないいことはないわ」
「そうなのね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「かな恵今飲んでるので何杯目?」
 今度は赤ワインをグラスで飲んでいるかな恵に問うた。
「一体」
「百杯から先は覚えていないとか」
「流石にそこまで飲んでないでしょ」
「十杯位?」
「本当に飲むわね」
「だから好きだから」
「好きでも加減覚えなさいよ」 
 こうかな恵に言うのだった。
「飲みだしたら止まらないし」
「かな恵の悪いところなのよね」 
 理虹はやれやれといった顔で述べた。
「お酒好きで飲むとぐでんぐでんになる」
「それなのね」
「酒乱はないけれど」 
 その気はというのだ。
「それでもね」
「ぐでんぐでんになるところが駄目なのね」
「しかもかな恵大きいし」
 このことも言うのだった。
「背幾つあるのよ」
「この前測ったら一六五だったわ」
「私達五人の間で一番大きいし」
「俺と二センチしか変わらないじゃないか」  
 成海も言ってきた。
「本当に大きいな」
「そう?」
「そうだよ」
 まさにと言い返した。
「小さい頃から結構背あったしな」
「今も?」
「ああ、ラグビーやってないとな」
 さもないと、というのだ。
「おぶれなかったな」
「ラグビーって身体強くなるの」
「滅茶苦茶ハードだからな」
 その練習も試合もというのだ。
「滅茶苦茶体力ついてな」
「筋肉も?」
「身体全体についてな」
 そうしてというのだ。
「凄くなるよ、何か背もな」
「大きくなってきた?」
「ラグビーはじめてからな」
「成長早くなったの」
「滅茶苦茶身体使うから腹減ってな」
 そうなってというのだ。
「それでな」
「沢山食べて」
「はじめる前の三倍は食ってるな」
 今はというのだ。
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