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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
復讐-にどあることはさんどある-
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ばこちらは一太刀も浴びせられない。

だが、無敵という訳では無い。


「武蔵。提案がある。」
「気が合うわね、私も丁度いいこと思い付いたの。」

腰のベルトに固定されているメイス、散弾銃を捨てる。
重さを少しでも軽くする為だ。
そして、

「なら、俺のしたいこともして欲しいことも分かるな。」

僅かに横を見ると武蔵は頷き、同時に駆け出した。

「何ヲ企もウガ…無駄ダァ!!!!」

襲い来るサブアーム。
それをかわすと俺は右、武蔵は左へと駆ける。

「ぬぅぅ!!ぬぅウウウウ…!!!」

サブアームの追撃。
それを刀で弾き、また走り出す。
走り、弾き、また走り、また弾く。
それを続ける。目にも止まらぬ早さで山本を翻弄し続けた。
そして山本は勿論、目で俺達を追うも身体はついていけず、サブアームに任せてその場でキョロキョロと右往左往している。

ダメージは与えられていない。サブアームの追撃は衰えることは無い。
だがそれでいい
いや、そうでなくてはいけない。

「ううウううウウ!!!イライラさせるな!!竜胆!!お前ハ仕事の時モソうダ!!俺をいちイチイライラさせる!!」

そうか、ならよかった。

「ならそのまま、憤死してくれないか?」
「いいヤ!お前ヲこの手デ始末し、矯正させルまでは死ンデモ死にきれんなぁ!!!!」

そうしてやつの攻撃をかわしながら軽口を叩いてみせる。
休む間もなく襲いかかるサブアーム。
いいぞ、追え。逃げ回る俺と武蔵を存分に追え。

「はははっ!!どうシタ?逃げてばカリではどうにもならないと昔教えたはずなンダガなぁ?」

走り、跳び、たまに挑発するかのようにすぐ横を通りかかったり上を飛び越えてみせる。
にしても随分と高性能なサブアームだ。
山本本人は動き回る俺達を追えてはいないが、こいつはしっかりと追尾し攻撃してくる。

だがその追従性、高性能さがアダとなるぞ。

「ぬ…!?」

そうしていると、山本が違和感を覚えたらしい。

「なんだ、コレは…動きが鈍ク…!?」

サブアームの調子が悪い。
いや、動きが明らかに遅くなったのだ。
そして

「あ、あァ!!!??なんだ!?ナンナンだこれはァ!?熱い!!熱い!!焼けルゾォ!?」

両手を背中に回し、必死に掻きむしっている。
いや違う、熱さの根源を取り外そうとしている。

後頭部から腰まで、ちょうど脊髄の上から取り付けられたソレ。
そう、サブアームの機械を外そうとしている。
さらに熱くなった原因としては

「血が滲み、膿も出ていたからな。取り付け方はかなり大雑把と見た。おそらく付けるだけ付けただけの、試作中も試作中のモノだろうと予想していたが…。」
「!!」

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