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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
復讐-にどあることはさんどある-
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うとする。
だが俺はここで野球のバントのように、襲い来るそれを刀で受け止めた。
そして
「!!」
力を込めると、刀に魔力が溜まって紅く煌めく。
そこから流れるのは電流だ。
俺の身体から刀へ、刀からサブアームへ、そしてサブアームから
「…。」
「んん?何をしたんだ?」
やつの身体へと流れるはずだった。
流したのはだいぶ強力な電撃。
人体に流れればひとたまりもないくらいのものだし、何よりこのサブアームの機械をダメにするつもりで流した。
なのに、やつ自身もサブアームもピンピンしている。
「昔に言ったはずだぞぉ…竜胆大和ォ…」
「しまっ…」
「過去の失敗から学べナイ奴は、ゴキブリ以下だッテナぁあ!!!!」
別のサブアームが、俺の脚をがっちりと掴む。
食い込む爪。痛みに顔をしかめるが、そんな暇はない。
これで倒せると油断した俺は見事に宙吊りになり、そのまま高く掲げられてしまった
「耐電仕様か…!」
「貴様が何故か電気ヲ流セルのは以前の時から知ってイル。だから徹底的に対策したンダヨ!!」
「…。」
山本の言うことは聞いていない。
刀をうちつけ、関節に突き刺し、なんとか脱出しようとしていたが、
「上司に対シテは、はいと返事をシロと教えたダロウがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
振り回される。
至る所に叩きつけられ、頭を思う存分揺さぶられる。
意識を手放しそうになるのをグッと堪え、刀が手から離れないようしっかりと握りしめる。
「大和くんを離しなさい!!」
俺を救うべく武蔵が山本に挑みかかるが
「あア!言われなくともなァ!!」
また、叩きつけられる。
今度は地面にでは無い、
「武蔵…!」
武蔵にだ。
「くたばれェェェェェェ!!!!!」
サブアームの攻撃なら普通に弾くか斬るかすればいい
しかし俺がいる。
武蔵はそれに一瞬戸惑ってしまう。
それがいけなかった
轟音。
俺は見事に武蔵に激突。
周囲の砂浜が舞い上がり、視覚が遮られるも奴のうるさい笑い声が聞こえた。
「ははハハハハははは!!!見たか!!思い知ッタカ!これが俺の実力だ!!所詮は使エナイ部下が自惚れ調子に乗って楯突くカらそうなルノだ!!」
頭が揺さぶられる。
ぐらつく意識でなんとか立ち上がると、下敷きになっていた武蔵もゆっくりと立つ。
「自惚れ?それはあなたでしょ。」
「何…?」
「その訳分からない義手とロボットの腕のおかげだろう。お前の実力じゃない。」
「上司にナンテ礼儀知らずなことを!!やはハリ再教育してやラネバ…!!」
晴れる砂煙。
さて、やつの事はだいたい分かった。
無敵の義手。
そして攻防一体最強のサブアーム
それがあれ
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