第四百九十一話 迷宮カンパニーからその十二
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「自分の都合でだよ」
「動いてですか」
「仕掛けてくるんだよ」
「物凄く迷惑な神様だな」
豚教官はこう認識した。
「それはまた」
「そうだろ」
「退屈なら働けばいいだろうに」
「ずっと牢獄にいるからな」
「働けないか」
「社畜よりもな」
それこそというのだ。
「厄介な状況だからな」
「それでだな」
「退屈凌ぎにな」
その為にというのだ。
「人間に仕掛けてるんだよ」
「そういうことか」
「そしてな」
「俺達はだな」
「正直スサノオにつくとか思えないだろ」
「全くな」
それこそとだ、豚教官は答えた。
「正直仕事の邪魔をされて腹が立っていてな」
「巻き込まれて怒ってます」
ファウはそうだった。
「私も」
「折角迷宮ブラックカンパニーを立ち上げてだ」
二ノ宮は自分の会社のことも話した。
「そしてライザックを子会社にしたのにな」
「それで各国の迷宮を回っていたら」
「一番いい迷宮にだ」
天空寺に答えた。
「あいつ等が出て来たからら」
「迷惑だね」
「本当にな、この怒り晴らさせてもらう」
絶対に、そうした言葉だった。
「俺もな」
「そうだね、ただね」
天空寺はここで二ノ宮に尋ねた。
「迷宮の一つだね」
「そうだ」
二ノ宮はその通りだと答えた。
「我が社が持っている迷宮のうちのな」
「その一つならね」
「放棄してもか」
「いいと思わなかったのかな」
「そう思ったところで出て来ました」
ベルザが怒った声で話した。
「スサノオが」
「それで皆怒ってなんだ」
「戦いを決意しました」
「絶妙のタイミングで出て来たね」
ランガもこう言った。
「本当に」
「絶対に狙っていたな」
二ノ宮はこう呼んだ。
「俺達があの迷宮を放棄しようと考えだした時をな」
「そしてですね」
「俺達が怒って戦いを受ける」
「スサノオの狙い通りですね」
「不利益になるならしないが」
二ノ宮は己の考えも述べた。
「しかしだ」
「それでもですね」
「ここまでやられて黙っていられるか」
二ノ宮は怒って語った。
「だからだ」
「それ故に」
「やってやる、何が神だ」
英雄はこうも言った。
「人間を甘く見るな、仕事の邪魔をした報いを受けさせてやる」
「何ていうか」
ここまで聞いてだ、カノンは述べた。
「完全に感情だけれど」
「否定しません」
ベルザが答えた。
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