第四百九十一話 迷宮カンパニーからその八
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「そんなことに使うか」
「そういうことね」
「そうだ、そして俺にとってオルフェノクは邪魔だ」
今度は忌々しく言った。
「仕事のな」
「損害は最低限に抑えてるけれどね」
ワニベが言ってきた。
「けれどああしてね」
「出て来てな」
「その都度作業が中断して」
「採掘が遅れてな」
「その分業績が落ちている」
「そうなんだよね」
こう二ノ宮に話した。
「残念なことに」
「監視網、セキュリティにも力を入れてるがな」
「オルフェノクが出たら皆逃げて」
「戦闘要員が迎える様にしているがな」
それでもとだ、二ノ宮は話した。
「そちらの金もかかっている」
「そうだよね」
「全く迷惑なことだ」
「二ノ宮君無駄金使うの嫌いだしね」
「大嫌いだ、何が他の世界から来た神様だ」
二ノ宮はこうも言った。
「人間を見る為に戦いを仕掛けるとかな」
「迷惑なことだよ」
「特に俺にとってはだ」
自分を基準として言うのだった。
「俺は会社を経営してだ」
「そうしてだね」
「そこから不労所得を確立する」
今いる世界でもというのだ。
「万全のな」
「そうしてだね」
「一生気楽に暮らす、それを邪魔するなぞだ」
二ノ宮は今度は怒りの顔で言った。
「断じて許さん!」
「基本自分だけだな」
ユルセンは二ノ宮の言葉をここまで聞いて言った、もうそうとしか思えずそれでこう言ったのである。
「こいつは」
「悪いか」
「そこでそう言うのかよ」
「事実だからな」
ユルセンに悪びれずに返した。
「俺は自分のネオニート生活の為に動いている、それをだ」
「スサノオが邪魔するからだな」
「やってやる、神だかなんだか知らんが邪魔をさせるか」
「それでだな」
「あんた達が来てくれるなら有り難い」
そして共に戦うならというのだ。
「スサノオに勝つぞ、ただしだ」
「ただし?」
「俺は人が死ぬのを見る趣味はない」
今度はカノンに話した。
「だから今一緒にいる連中もあんた達もだ」
「死ぬなっていうの」
「例え何度も生き返ることが出来てもな」
それでもというのだ。
「一度も死なない方がいいな」
「死ぬと痛い」
リムが言って来た。
「多分」
「そりゃ痛いに決まってますね」
ファウも言った。
「その時は」
「だからなのね」
「そうだ、誰も死ぬな。俺が死なせない様にする」
二ノ宮はリムにも話した。
「そうして戦っていくぞ」
「それじゃあ」
「それとだ」
二ノ宮はさらに言った。
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