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私はいじわる 小悪魔が住みついた
5-?
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 11月の初め、修学旅行があった。あれから、私は昂君のこと変に意識してしまって・・。でも、地獄のトレーニングだけは、土曜の度に続けたけど、身体が触れ合うことも、手でさえも触れてなかった。学校の行き帰りの道でも、言葉少なかったのだ。私は、話すことでさえ意識してしまっていた。

「ねぇ 最近 昂君となんかあったの けんかでもしたの?」と、香菜ちゃんもおかしく思っていた。

「ううん べつにぃ・・仲良いよ」と、答えたんだけど・・仲が良すぎるから・・と心の中では。

「なぁ 真珠は明日から、何 来ていくぅ? ウチはスカート お母さん、買ってくれたんやけど・・ ズボンのほうがいいかなー」

「うん ウチはサロペットのズボン 長いのん 翠ちゃんにもらったの だけど、ウチの方が足短かったみたい お母さんに直してもらったんやけどな」

「そうなんや ウチもズボンにしよーかなぁー」

「真珠 ズボンなんかー」と、香菜ちゃんと別れた後、昂君が話しかけてきた。

「そうやー スカートで 昂も他の子に パンツ見られたら嫌やろー」

「そうなんやけどな ええ感じはせんわなー」

「うふっ 昂には そのうちな そんでも、この頃は、絵かいたやつは 穿いてへんで―」

 次の日、香菜ちゃんは、結局、スカートにスパツを穿いてきた。学校に着くと、鈴花ちゃんは、短い短パン姿で相変わらず元気そうだった。ここから、バスで新大阪駅に行き、広島を目指すのだ。

 旅行中は、昂君とはあまり話せずじまいだった。接点がなかったのだ。行動のグループ単位でしなさいって先生から言われてたからだ。うちのグループと言えば、男の子は小川、滝野君なんだけど、おとなしい子達で・・あの子達はいいわよ、ウチ等、鈴花、香菜、美咲ってみんな可愛いから・・。昂君のとこは、男の子だけのグループなんだけど、みんな活発で、いつもはしゃいでて、先生から注意されている始末だ。

 写真を撮る時も、私は昂君の近くに行こうとするんだけど、香菜ちゃんと手を繋いでいることが多かったので、わざとらしいことは出来なかった。食事の時だって、男女が別れた列だったし・・。全然、一緒になることがなくて、遠くから見てるだけなのだ。これだったら、学校に居るときのほうがマシやん。旅行でもっと近づこうと思ってたのに・・な。宮島が宿泊場所で、今朝、厳島神社に向かっている時、鈴花ちゃんが

「真珠 なんか 昨日から、あんまー楽しそーちゃうなー 何なん? 調子悪いんか?」

「うーん あんな 鈴花ちゃん ウチなー 昨日の朝も、話できひんかったしなー ずーと話せてへんのんやん 近くに居るのになー」

「・・・もしかして 昂とかー?」

「うん」

「そーなん 真珠は、もう、昂 一筋になってしもたんやなー そんなん
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