第66話 決意
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頼れ、一人では無理でも仲間がいれば突破できる。俺も一人ではここまでやってこれなかったからな」
「ルトガーさんでもですか?」
「そうだ。俺もカシウスさんも実力は大陸でも最強クラスだと自負している、だが一人がどんなに強くても出来ない事だってあるんだ。だからこそ人は誰かと協力する、どれはエステル、お前が一番よく知ってるんじゃないか?」
「あっ……」
あたしはシェラ姉やアネラスさん、クローゼやティータ、ジンさんやアガットなど前に沢山力を貸してくれた人たちを思い出した。
「勿論わたしも一緒に行くよ、エステル。だって友達でしょ?」
「フィー……」
そしてあたしが心を折りそうになった時に支えてくれた一番の友達がいる。そう思うと勇気が湧いてきた。
「ルトガーさん、それに西風の皆さん。今日まで鍛えていただいてありがとうございました。あたしは必ずヨシュアを連れ戻して見せます!」
「良く言った!お前みたいないい女捨てて行っちまった男なんざ一発ぶん殴ってやれ!」
「はい!」
ヨシュア、待ってなさい!アンタが何処に逃げようとあたしは絶対に追いかけてやるわ!そしてもう逃げられないくらいに抱きしめてやるんだから!
「よっしゃあ!なら今日は前祝いとしてパーッとやるか!用意しておいた食材も酒もドンドン使え!今日は無礼講だァ!!」
『うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!』
ルトガーさんの一言に西風の旅団の皆は嬉しそうに叫んだ。そしてその日は夜遅くまで騒いでしまった。まあ今日くらいはいいわよね。
明日からまた頑張ろうっと、仲間と一緒にね。
「……皆、完全に俺の事を忘れているよね」
その後宴会にリィン君の姿が無かったことを知ったあたしとフィーは直に彼を助けに向かった。流石のリィン君もちょっと拗ねちゃった、本当に悪い事しちゃったわね……
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