第66話 決意
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入する方が得意やろ?リィンの事は任せたで」
「ん、了解」
ベテランの二人に囮を任せてあたしとフィーで砦内に侵入する事になった。
「ゼノさん、レオさん……気を付けてね」
「大丈夫やで、エステルちゃん。俺らは西風の旅団やからな」
「そういうことだ。お前達も気を付けてな」
あたしは二人にそう言うと二人は笑ってそう返した。そしてゼノさんが爆弾を投げて作戦が始まった。
「敵襲か!?」
「向こうから狙撃されたぞ!」
「数人で確認しに行け。残りはこの場の警護に残れ!」
猟兵たちはゼノさん達がいる方に向かっていく。その場に残ったのは4人ほどだった。
「あれなら警備の目をかいくぐっていけそうだね。いこう、エステル」
「うん……!」
あたし達は見張りの猟兵達に気が付かれないように砦の側に回り込み窓から侵入する。
「……内部に敵の気配がするね。数は少ないけど気が付かれないようにね」
フィーが小声でそう言ってきたのであたしはコクンと頷いた。そして猟兵達に気が付かれないように砦の内部を進んでいく。
しばらく行くと二人の猟兵が見張っている扉を見つけた。
「フィー、もしかしてあそこに……」
「リィンがいるかもしれないね」
あたし達はあそこにリィン君がいるかもしれないと思いあの部屋に侵入することにした。その為にはあの見張りの二人をどうにかしないといけない。
「やあっ!」
「があっ!?」
あたし達は隙を伺い二人同時に猟兵に飛び掛かった。そして急所を攻撃して猟兵を気絶させる。
「やった、上手く行ったわ」
「鮮やかだったね、エステル。猟兵としてもやっていけるんじゃない」
「流石にそれはちょっと……」
遊撃士なのに猟兵でやっていけると言われても複雑な気分ね。でも技術としては凶悪な犯罪者を気絶させることも出来そうだし覚えて後悔はしていないわ。
「じゃあ中に入るよ」
「ええ……」
フィーは少しだけ扉の中を開けて様子を伺う、そしてゆっくりと中に入っていった。あたしもそれに続くと部屋の中は結構広くて者が乱雑に置かれていた。
「倉庫かしら?」
「多分そうかも……!ッエステル、あそこに……」
「リィン君……!」
倉庫の天井にリィン君が縄で縛られて吊るされていた。どうやら気を失っているみたいだ。
「早く下ろしてあげないと……」
『そこまでだ』
すると突然背後から声が聞こえた。後ろを振り返ると大柄の猟兵が立っていた。今までの猟兵と違いマスクから変な声が聞こえる、恐らく身元がバレないように声を変える加工がされたマスクなんだろう。
「さっき
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