第66話 決意
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ようだ。
「今だ!」
あたしは自身の必殺技である桜花無双撃を放つ。だが相手は初撃を喰らいこそしたがその後の連打を全ていなして転がるように動いて回避した。
「まだあんなに動けるなんて……」
あたしは少し油断があったことを反省しながらも相手の出方を伺う。いくらダメージを与えたとはいえ相手はプロの猟兵だ。閃光手榴弾や隠し武器を警戒しないといけない。
「……」
だが相手の猟兵は素早く逃げ出した。あたしは追いかけようとするが罠があると思い止まった。
「エステル、大丈夫?」
「うん、あたしは平気よ。フィーは?」
「わたしも大丈夫。敵は引き際が上手かった、まんまと逃げられちゃうなんて……」
フィーは悔しそうにそう呟いた。
「どうする?敵が逃げた以上増援を呼ばれるわ」
「アジトは直ぐ近くだし様子だけ確認しよう。最悪アイゼンガルド連峰から逃げる事も視野にいれて」
「分かったわ」
フィーと話し合いアジトの様子だけ確認することにした。
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――――――
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西風の旅団のアジトに着いたあたし達は警戒しながら中の様子を探ることにした。
「そこまで荒らされていないわね」
「そうなるとやっぱりわたし達を狙ったのかな?」
「んー、まだそうと決めつけるのは早いんじゃないかしら」
あたしは二階に上がろうとしたが殺気を感じたので根を構える。すると二階から誰かが降りてきた。
「ええ反応やったで、エステルちゃん」
「ゼノさん!」
二階から降りてきたのはゼノさんだった。あたしは嬉しくなって彼に駆け寄った。
「無事だったのね!」
「当たり前や、西風の旅団の看板背負っとる俺がそない簡単にやられたりはせんわ」
「ゼノはどうしてここに?」
「お前達と同じだ。個々の様子を確認しに来たんだ」
「あっ、レオさんも無事だったのね!」
あたしは背後から現れたレオさんを見て更に喜んだ。二人とも無事で良かったわ。
「再会のハグ……とでもいきたいんやけど今はそんな状況やあらへん。早速情報交換といこうか」
そしてあたし達はお互いの情報を交換する事になった。
「なるほど、リィンははぐれたっちゅう訳やな。そうなるとあの情報は正しかったんか」
「あの情報ってなんですか?」
「リィンが敵の部隊に捕らえられたと情報があったんだ」
「そんな……!?」
ゼノさんとレオさんから貰った情報であたしはリィン君が敵に捕まってしまった事を知った。
「あたしのせいだ……あたしが気絶しなければこんな事には……」
「エステル、落ち着いて……リィ
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