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SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第三章 〜心の在処〜
その五
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同棲しており、(実際は同居だが)最近は以前にもまして仲が良い。土見稟に情報が行ってしまう可能性が高い。時雨亜沙も駄目だ。生まれとそのコアな趣味から、同級生との付き合いさえ上手くいっていない自分が上級生相手にそれだけの交渉ができるとは思えない。カレハも同様。プリムラはよく分からないが、下級生に頼るのはどうかと思う。
4:緑葉樹を介しての交渉……本能的な危険を感じる。却下。
(となれば……)
5:水守柳哉を介しての交渉……以前に放送室で会った時は“あの”土見稟の幼馴染だということで警戒していたが、対応そのものは誠実なものと言えた。あくまでもデイジーの中ではの話だが。それだけではない。
(私を見た時、何か驚いていたようですが……)
そのことがある。会長からの注意を受けている時も何かを考え込んでいるようだった。それに今思えば彼の容姿や纏っていた雰囲気などには、どこか懐かしいものを感じた。それはまるで……
(リシアンサス様と、初めてお会いした時のような……)
これはデイジーのただの勘であり、根拠など何も無い。しかし、あの二人はどこか似ている。そう思ったデイジーだった。
と、視線を感じて若干俯きがちだった顔を上げると、こちらを見ていたであろう授業中の男子生徒が目を逸らすのが見えた。その後もチラチラとこちらに視線を向けている。
(……? 何なんでしょうか)
本日、デイジーはいわゆる“女の子の日”なので水泳の授業は見学していた。プールには入らないので制服姿のままなのだが、体勢が悪かった。現在、デイジーはいわゆる体育座りでプールサイドから少し離れた所に座っている。そして当然の事ながらプールの水面はデイジーの座っている位置よりも低い所にある。要するに下着が見えている状態なのだが、本人はまるで気付いていなかった。デイジーがその事を知ったのは、授業終了後の男子生徒達の会話を盗み聞いた時だった。デイジーが羞恥で顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。
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