第四百九十一話 迷宮カンパニーからその五
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「スサノオが仕掛けて来たのは」
「俺が人間だからか」
「そうだ、スサノオは人間と戦ってだ」
「人間を見て退屈を紛らわせているんだったな」
「それが奴の目的だからだ」
こう二ノ宮に話した。
「貴殿にだ」
「仕掛けてきたんだな」
「そうだ」
「ふん、俺の会社経営と金儲けと将来のネオニート生活の邪魔をするならだ」
二ノ宮は強い声で言った、目もそうなっている。
「例え神でも誰を利用してもだ」
「スサノオを倒すか」
「そうしてやる、神でも俺の邪魔をさせるか」
言葉の調子は変わらなかった、目も。
「俺は必ずネオニートになってだ」
「そうしてか」
「何もせず生きられる様になってやる」
今いる世界でもというのだ。
「その為にスサノオを倒してやる」
「誰を利用してもか」
「あんた達もな」
「清々しいまで言い切ったわね」
アカリは二ノ宮の言葉に感心すらして述べた。
「本当に」
「何かここまで言い切ると」
どうかとだ、カノンも言った。
「かえって」
「いいわね」
「はい、どうも」
「俺は俺だ、この考えは変えるものか」
二ノ宮はまた言い切った。
「だから絶対にだ」
「そのネオニート生活の為になのね」
「私達もなのね」
「利用する、だが今回は騙すことはないな」
二ノ宮は今度は冷静に述べた。
「別にそうした戦いでもなさそうだしな」
「もう純粋な戦いだよ」
天空寺がスサノオとの戦いについて答えた。
「はっきり言って」
「オルフェノクのとか」
「そうだよ」
「ならだ」
二ノ宮は真面目な顔で述べた。
「俺は銃は使えるがな」
「社長は元々戦うタイプじゃねえしな」
ゴブリン上司も言ってきた。
「だからな」
「そういうことはな」
「得意じゃねえな」
「やはり俺は頭を使ってだ」
そうしてというのだ。
「金儲けだ」
「それが得意だな」
「そうだ、だからネオニートにもなれた」
元々いた世界でもというのだ。
「そうなれたしな」
「というか株や不動産でそこまで出来たってね」
「凄いよね」
シブヤとナリタは素直に評価した。
「普通出来ないよ」
「それも二十四歳でとか」
「二ノ宮さん凄いよ」
「それも合法的にだし」
「違法をやれば足がつくからな」
それでというのだ。
「元の世界では全て豪放な手段でだ」
「そこまでなったんだね」
「財産を得たんだね」
「そして今いる世界でも社長にまでなった」
そこまで至ったというのだ。
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