暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダー エターナルインフィニティ
第四百九十一話 迷宮カンパニーからその一

[8]前話 [2]次話
                第四百九十一話  迷宮カンパニーから
 天空寺タケルはこの時天空寺で御成と一緒に境内の掃除をしていた、そのうえで御成に対して言った。
「仙人さんは?」
「相変わらずです」
 これが御成の返事だった。
「寝ておられます」
「本当に相変わらずだね」
「はい、朝起きられて」
「朝ご飯を食べてだね」
「寝ておられます」
「それでお昼の時は起きて」
 そうしてとだ、天空寺は話した。
「ご飯を食べて」
「そうしてです」
「また寝るんだね」
「夜まで」
「あの人住職の筈だけれど」
 この寺のというのだ。
「そうなんだけれど」
「それでもです」
「あの調子なんだ」
「はい、ですからお掃除も」
 これもというのだ。
「されません」
「というかよ」
 ユルセンが来て言ってきた、猫の姿ではなく幽体である。
「おっさんが仕事するなんてな」
「ないですか」
「ある筈ねえだろ」
 こう言うのだった。
「おっさんだぞ」
「それわかりやすいね」
「だろ?というかおっさんが動くとな」
 その時はというのだ。
「もうな」
「何かをなんだ」
「やらかす時だからな」
 こう天空寺に言うのだった。
「だからな」
「それでなんだ」
「おっさんは寝てる方がいいんだよ」
「お寺の仕事もしなくていいんだ」
「ああ、しかも掃除も家事も全然出来ないからな」
 こうしたこともというのだ。
「本当に見事なまでな」
「何もだね」
「出来ねえからな」
 そうした者だからだというのだ。
「それでだよ」
「あの人はなんだ」
「もうずっと寝ていていいんだよ」
「そうなるかな」
「お前もずっと一緒にいてわかっただろ」
「いや、あの人本当に寝てばかりだから」
 住職になってからというのだ。
「だからね」
「何かしたことすらねえか」
「そうなんだよね、俺も」
「それでかよ」
「何も出来ないと言われても」
 それでもというのだ。
「そもそもね」
「したところを見たこともねえか」
「だからね」 
 それでというのだ。
「言われてもね」
「そうか、けれどな」
「あの人はだね」
「何も出来ねえ迷惑かけまくりのおっさんだからな」
 それでというのだ。
「もうな」
「それでだね」
「ああ、寝てた方がな」
「いいんだね」
「そのままずっと寝ていてくれたらな」
 ユルセンはこうも言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ