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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第85話 究極に甘い食材はどれだ!オカルト研究部だけの初めての捕獲!後編
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ることが出来ます。美味しい食事も豪華な寝床も……でもクリスはまったく食べてくれなくなったんです。医者を何人も呼んでもどうにもならなくて……このままじゃクリスが死んでしまう……」


 ボーノは泣きながらそう話す。イッセーは彼の肩に手を置いた。


「ボーノさん、大丈夫ですよ。クリスはまた食事をしてくれますよ」
「そうでしょうか?」
「俺を……そして食材を取りに行っている仲間達を信じてください。必ずクリスに食べさせて見せますから」
「……はい!」


 ボーノは希望を込めた目をイッセーに向ける。それにイッセーも頷いた。


「小猫ちゃん、皆……頼んだぞ」



―――――――――

――――――

―――


「イッセー先輩?」
「どうしたんですか、小猫ちゃん?」
「いえ、何だかイッセー先輩に名前を呼ばれたような気がして……」
「あはは、師匠の幻聴が聞こえるくらい寂しくなってしまったんですか?仲が良いのは良いですけど程々にしておかないと駄目ですよー」
「本当に聞こえたんです!私とイッセー先輩は魂までつながっているんですから!」


 笑うルフェイに小猫は可愛らしく怒った。そんな二人をテリーは何をやっているんだか……と言いたそうに見ていた。


 三人は現在『メガモリ島』と呼ばれる絶海の孤島に来ていた。ここにお目当てのグランドベリーがあるらしい。


「でもこの島色んな生物がいるんですね。ガララワニやトロルコングもいましたし」
「この島には様々な猛獣が集まるらしいですよ。もっと島の奥にいけばリーガルマンモスやツンドラドラゴンなどもいそうですね」
「まあ今回の目的はグランドベリーですけどね……テリー?」


 すると先頭を歩いていたテリーが足を止める。視線の先には綺麗な色彩をした蝶が飛んでいた。


「綺麗な蝶ですね、まるで異次元七色蝶みたいです」


 すると蝶が鱗粉を出し始めた。イッセーほどではないが比較的鼻が利く小猫はうっとりとした表情になる。


「この鱗粉、美味しいスパイスです!ん〜、お腹が空いてきちゃいますぅ……」


 小猫はそう言うとフラフラとその蝶に付いていこうとする。 


「ちょっとちょっと!小猫ちゃん駄目ですよ!」


 ルフェイは慌てて小猫を止めようとしたがそれよりも先に小猫が何かに躓いてこけてしまった。


「痛いです……」
「もー、何をやってるんですか!あれは美味しい調味料のような鱗粉や綺麗な見た目で猛獣を惑わす『蝶魅料』ですよ!あのままついていったら危ない場所に連れて行かれますよ。あの蝶は危険な場所に生物を連れ込んで殺してその死体から体液を吸うんですから」
「申し訳ありません……」


 鼻の利
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