198 少女は生け捕りに
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で喋るんじゃないよ!」
みゆきが怒ってブーメランをレーニン、いや、杉山に向かって投げつけた。しかし、九尾の狐の火炎放射で押し返されてしまう。みゆきは狐に睨まれ、気絶する。
「もう私も変化する必要なさそうね」
狐は女性の姿に戻った。しかし、雷撃が女性を襲う。
「あ、ああっ!」
「させへんよ!」
立家が爪から電撃を浴びせた。
「邪魔者め、消えて貰おうか!」
「妲己、私も協力するわ」
房子は短刀を出して立家に向けて攻撃する。
「危ない!」
虞美人が赤い花を出して結界を張る。
「女、いい加減にせよ!杯はどう足掻こうが決して渡さん!」
劉邦が鉾を振るう。暴風が起き、妲己や房子を狙う。
「この風は!?」
「この風は普通の風起こしではないぞ!貴様らの邪気も吹き飛ばし、成敗させる風だ!」
妲己や房子のみではない。レーニンにも効いているようだった。
「ほう、いい攻撃だな。しかし、それらの攻撃も水の泡だ」
レーニンが異能の能力を解き放つ。劉邦の風がかき消された。
「重信房子、妲己、とどめを刺せ」
「了解」
房子が拳銃を発砲する。周りが爆発に呑まれていく。
「よし!」
妲己が再び九尾の狐に変化してりえをまた襲う。りえは威圧の能力を受けて動けなくなった。
「させんぞ!」
シャクシャインが立ちはだかり、妲己の行動を防ごうとする。
「貴様、邪魔だ!」
「はあ!」
シャクシャインが槍を出した。妲己が火炎放射する。それに対してシャクシャインも槍で炎を薙ぎ払う。そしてどこからか大水の攻撃が妲己を襲った。
「いやあ、止めて、止めて、止めてえええ!!」
冬田が羽根から大波を出して襲っていたのだった。
「どうしてこんな事しなきゃいけないのお!?杉山くうん、そんなことしたらあ、大野君が困るわよお!お願いだからいい加減仲直りしてえ!!」
冬田は泣きながら訴えた。
「やかましい娘だ」
「待てよ」
レーニンの声が杉山の声になった。
「大野にはここに来る前に会ったぜ。だが、俺はあいつがいなくても大将になれるって解ったんだよ。その為には『こいつら』の側につくという事だ」
「そんなあ・・・。そんなの、間違ってるわよお!」
冬田は訴えた。
「ワリいな。だが、これが俺にしかできねえ事なんだよ!こいつは貰ってくぜ」
杉山がりえを杯ごと奪おうとした。
「ダメえ!」
冬田の羽根から大木の幹が現れ、杉山を殴り飛ばそうとした。
「渡さないわ!」
ありもアイヌラックルを差し向け、杉山を、いや、レーニンを近づけさせないようにした。そしてみゆきももう一度、ブーメランを投げる。しかし、房子の援護による銃撃、妲己が持つ機械による防御、そしてレーニン自身の武装の能力の防御で全て防がれ
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