第二話 吸血鬼その七
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さいよ」
「う、うん」
その弱い声で応える猛だった。表情もそうなっている。
そんな猛も見てだ。十字はまた言うのだった。
「大丈夫だから」
「神様がいるから?」
「そう。だから安心していいから」
十字の言葉は変わらない。その声もだ。
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