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八条学園騒動記
第六百五十二話 打ち上げの時にその十二

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「贈った方が馬鹿にされる」
「そうなるね」
「贈るものによってだ」
 それ次第でというのだ。
「贈った方も見られるからな」
「その器がね」
「粗末なものを贈るとな」 
「やっぱりね」
「馬鹿にされる」 
 そうなるというのだ。
「普通にな」
「そうだよね」
「だからだ」
 その為にというのだ。
「贈りものには気を使わないといけない」
「付け届けもね」
「そして献上品もな」
「それは礼儀にしても」
「贈るからにはな」
「その品からね」
「贈る相手の器が見られる」
 こうロミオに話した。
「どうしてもな」
「その通りだね」
「連合中央政府大統領もかなりだが」
 連合の国家元首もというのだ。
「付け届けでな」
「相当なものを贈らないとね」
「国家元首だからな」
 連合全体のだ、その為各国の国家元首達もそれぞれ思うところはあっても礼を以て接しているのである。
「色々あってもな」
「それだけにね」
「礼を以てな」
「ちゃんとしたもの贈らないとね」
「そして日本の皇室もな」
「その歴史と伝統があってね」
「皇帝のお家だからな」
 このことも大きいというのだ。
「やはりな」
「王様とは違うから」
「王室への献上品も大統領以上にだ」
「いいものにしないとね」
「大統領は王より下だからな」 
 連合の考えではそうなっているのだ。
「君主はな」
「権威があるからね」
「共和制の国家元首より上だ」
「そうなんだよね」
「そして皇帝はな」 
 ブランデーを飲みつつロミオに話した。
「その王よりも上だ」
「日本の天皇とエチオピア皇帝とね」
「ローマ法皇もだな」
 連合に入ったこの座にある者もというのだ。
「そうだ」
「上にあるのは中央政府大統領だけだね」
「連合全体の国家元首だな」
「だからアメリカも中国もブータンより下になるんだね」
「国家元首の位ではな」
 連合で一位二位の大国でも小国とされるその国よりもというのだ。
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