第十五話 夢があるからその十二
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「声優さんだってね」
「男の人でもなのね」
「好きな人いるしね」
「女性声優さんも好きで」
「男の人もだよ」
「そうなのね」
「それでアイドルもそうで」
惰性アイドルも好きだというのだ。
「コスプレもね」
「いいの」
「グラビアでも常だし」
「水着とか下着だけじゃなくて」
「そちらもね」
「まああれよね」
かな恵が笑って言ってきた。
「アイドルは水着や下着、コスプレもお仕事ってことね」
「それでいいか」
「というか水着にならないアイドルいる?」
成海にこう問うた。
「そもそも」
「まずいないよな」
「そうよね」
「アイドルにとって欠かせないお仕事だからな」
「そうよね」
「だったらか」
「まあうちの弟もグラビア好きみたいだし」
部屋の中で見付けたのでそれを思い出して少しバツが悪そうな顔になってそのうえで言うことだった。
「男の子なら誰でもね」
「そうなるのね」
一華はここに入る前に五人で話したことを思い出しつつ述べた。
「やっぱり」
「そうじゃない?もうね」
「そうしたことは受け入れることね」
「浪漫もね。ただね」
「ただ?」
「女の子もない?浪漫」
こう一華に言うのだった。
「やっぱり」
「男性アイドルに観るのね」
「そう、コスプレにもね」
「そう言われたらね。まあこのことは」
一華はあらためて言った。
「言ってもね」
「当然ってことで」
「納得するしかないのね」
「そういうことでしょ」
「そうなのね」
「ええ、ただブルマのお話出たけれど」
成海の親戚が言う浪漫の一つの話もした。
「あれは今ないわね」
「コスプレ以外だとね」
一華もそれはと応えた。
「そうよね」
「アニメでも漫画でもね」
「本当にないわね」
「昔は普通でも」
「今は何処にもないわね」
「私達だってそうだしね」
「ジャージか半ズボンかスパッツだしね」
一華は八条学園の体操服のことを思い出して語った。
「ブルマなんてね」
「ないわよ」
「もう前の世紀からみたいね」
「ブルマ廃止の動きが出てね」
九十年代前半から出て来たという。
「すぐによ」
「八条学園じゃなくなったのね」
「前から体操服選択制だったけれど」
「ブルマじゃなくてもよかったのね」
「もうその動きが出て」
「すぐになのね」
「廃止になったらしいわ」
そうなったというのだ。
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