第十五話 夢があるからその八
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「あの生きものだって最初はね」
「その扱いだったわね」
「棲んでいるのが山奥でね」
「それで数も少ないから」
「だからね」
その為にというのだ。
「UMA扱いだったよ」
「そうよね」
「アマゾンなんか行ったら」
それこそというのだ。
「稀少な生きものなんてね」
「一杯いるわね」
「それを全部見間違いで終わらせたら」
若しくは嘘だと、というのだ。
「新しい生きものの発見なんてね」
「ないわね」
「シーラカンスだっていたじゃない」
「もういないって言われていて」
「だからネッシーもクッシーもで」
「他のUMAも」
「まずはじっくりと調べて」
検証してというのだ。
「いるっていう場所にも入って」
「探して見付けて」
「研究してね」
そうしてというのだ。
「確めるもので」
「いないで終わらせら」
「終わりだよ、何かの本でアニメや特撮の道具や設定を今の科学の知識で無理と言っても」
それも強引にそうした設定にして説明したりする、これは子供の夢を壊すのではなく只の言いがかりではないだろうか。
「今の科学の知識だってね」
「それもなの」
「今のだよ」
「未来はわからないのね」
「科学なんて常に進歩するから」
科学もまた学問である、学問は永遠に進歩していくものなのだ。
「それでね」
「そんなこと言ったら」
「もうね」
それこそというのだ。
「何にもならないよ」
「今は無理でも将来はわからないわね」
「そうだよ、本当に今の知識で言っても」
科学のそれでだ。
「何にもならないよ」
「意味はないわね」
「それであらゆるアニメや特撮に文句つけて否定して得意になっているとしたら」
達川は極めて否定的に述べた。
「こんな無駄なことはないよ」
「そうね、それでそのことは」
「UMAについても同じだと思うよ」
「だからまず否定しないで」
「いるかどうか考えて」
「調べることね」
「世の中絶対のことはないから」
だからだというのだ。
「もうね」
「最初から否定しないで」
「調べることだよ」
それがいいというのだ。
「本当にね」
「私も同感ね、そんなことしても」
一華も考える顔で述べた。
「何もわからないわね」
「いない、出来ない、無理じゃね」
「進歩しないわね」
「まずやってみる、調べてみる。そして」
達川はさらに言った。
「考えてみることだよ」
「いないとかじゃそこで考えも止まるわね」
「そうなるからね、だからネッシーとかもね」
「いるかどうか」
「よく調べて」
自分なりにというのだ。
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