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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百七十話
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の」

「だから君は動ける。もう動ける、それを止める者はいない。そして厄介なことにこよみんが動くとあちらも動く」

「あちら…?」

「あちらというのがどちらなのかは考えなくていい」

「要するには奴だ」

「諸悪の根源にして、カオスの大元さ」

「問題なのは君が動くことは危険だということだ。というよりあちらとしては君が動くのを待っている」

「ただし。先に動いたほうが負けのな。さながらチキンレースだ」

「事の解決策ってのは見えているけれど、しかしそれをするのが少しばかり心が痛むんだ」

臥煙が一歩踏み出した。

暦さんから少し位置を取っておく。

まきこまれたくないしな。

「この町から長らく纏わり付いている暗闇を晴らすための解決策で、そしてその解決策とは君が死ぬことだ」

「え?」

「大丈夫、痛いのは一瞬だよ」

臥煙が踏み込み、目にも止まらぬ速さで刀の一撃を繰り出す。

それに対し、暦さんは自らの腕を刃に変化させ、受け太刀する。

が、それは通用しない。

なぜなら。

スッと豆腐でも切るかのように、?化させた腕が立たれた。

妖刀・心渡。

怪異だけを切る刀。

怪異であれば切れぬものなどない刀。

続く二撃、三撃と、暦さんが切られる。

「こんなことになって残念だよ」

切り裂かれた肉片が灰となって朽ち果てる。

次の瞬間。

「ま、そうなるわな」

暦さんがたっていた場所。

その地面から黄金があふれた。

美しさの擬人化。

美の化身。

言葉を語っても語りつくせぬその姿。

手に握るは一本の太刀。

妖刀心渡。

「死ね」

暦さんを斬り、刀を手にたっていた臥煙に斬りかかる我が姉上。

「エアブリット」

その姉上に対し、臥煙の後方を射出点に圧縮空気弾を放つ。

全身を殴打され我が姉上が後方に吹っ飛ばされる。

が、空中で姿勢を整え、着地する。

「まぁまぁ。落ち着きなよ我が姉上」

臥煙の正面に立ち、影からスクレップを抜く。

抜いた剣は構えずにおく。

「これは必要な事なんだ。そうだろう?臥煙」

「なんだか全て見透かされているようだな。そうだ。忍さん。これはこよみんを人間に戻すのに必要な事なんだ」

「妖刀夢渡。姉上が食い残した、いや姉上が喰らう前にこの盗人が持ち去った我が甥の鎧。それを材料に打った二振りの刀。
それを使って人間としての暦さんをよみがえらせる」

「そうか。どうりで食いでが足りんわけじゃ」

「OK?事情が分かったなら剣をおろしてほしいなぁ」

我が姉上が舌打ちをして構えを解く。

「臥煙が失敗したら、お前ごと斬り殺す
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