第四十四話 麦わら帽子を買いながらその二
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「人間として屑と言うしかない人もね」
「悪い男ね」
「人を利用するだけなんてね」
それこそというのだ。
「自分しかないってことだから」
「もういざとなったら?」
「そう、平気で人を切り捨ててね」
そうしてというのだ。
「自分だけ逃げたりするから」
「それじゃあ何かしても」
「感謝もしないしね、それで本当に自分だけだから」
そうした輩だからだというのだ。
「相手にしたら駄目よ」
「付き合うことは論外ね」
「そうした見極めをしてね、一見穏やかな人でも」
それでもというのだ。
「実はってこともあるし」
「交際するにも慎重に」
「そうしないと」
「自分が嫌な思いするのね」
「それで碌でもない人の家族ってのはね」
愛はさらに話した。
「やっぱりね」
「悪い人が多いの」
「そう、だから」
それでというのだ。
「そうした人とは尚更ね」
「交際すべきじゃないのね」
「交際も進展したらね」
愛はそれからのことも話した。
「どうしてもね」
「相手の人の家族の人達ともなのね」
「相手の人のお家に行ってね」
そうしてというのだ。
「それでね」
「そうした人達ともお付き合いするから」
「余計にね」
その為にというのだ。
「気を付けないといけないの」
「よくない人は家族もそうなのね」
「家庭環境がそうだからね」
問題があるからだというのだ。
「そうした人になるのよ」
「人は環境で育つし」
「極端な例だけれどシリアルキラーなんてね」
人類の歴史を見ると枚挙に暇がない、バートリー=エリザベート彼女の国ハンガリーはアジア系の国なので姓が先に来てこういった呼び方になる彼女もまたそれに入るであろう。
「何もしなくてならないのよ」
「そうした育ち方してなのね」
「なるのよ、元々心の中に闇があっても」
それでもというのだ。
「結局それは誰でもでね」
「心に闇があるのは」
「何だって表と裏があって」
そうしてというのだ。
「光と闇もね」
「あるのね」
「そう、それでね」
「誰の心にもなのね」
「闇があってね」
それでというのだ。
「その闇がどうなるかはね」
「環境次第なのね」
「変態的な嗜好も」
これもというのだ、主に性的なそれであろうか。
「誰でもあるけれど」
「それがおかしくなるのは」
「そう、それはね」
まさにというのだ。
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