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展覧会の絵
第二話 吸血鬼その二
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は戦えないのだ。しかもだ。
 雅は圧倒的に強かった。だから彼は弱く見えた。どうしてもだ。
 それでだ。彼はなのだった。
「何ていうかさ、どうしてもね」
「無理か、それじゃあ」
「あの連中をどうにかするのは」
「宮本の手を煩わせるままか」
「どうしても」
 こう言ってだ。俯く猛だった。その彼にだ。
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