第二百四十二話 文献にあるものその六
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「あいつ等がよしと言ってくれたらな」
「是非だね」
「一緒に調べてくな」
「そうするね」
「ああ、しかしな」
ここで久志はこうも言った。
「これまで魔神は全く動きがないな」
「そうなんだよね」
まさにとだ、淳二も言って来た。
「これが」
「これまでな」
「もう一切ね」
それこそというのだ。
「動きがなくて」
「そのこともあってな」
「一切わかってないね」
「そうなんだよな、攻めてもこないしな」
「何かおかしなこともしてこないし」
「そうだからな」
「わかってないよ」
魔神のことがというのだ。
「本当に」
「ああ、世界を石に変えて海に沈められるならな」
そこまでの力があればというのだ。
「それなら二つの浮島だってな」
「それこそね」
まさにとだ、淳二は久志に話した。
「幾らでもだよ」
「何かしらの手段で仕掛けられるな」
「石に変えて」
二つの浮島にいる者達全てをというのだ。
「そうしてね」
「浮島ごと海に沈めることだって出来るよ」
「まして世界の殆どをそうして」
「それで二つの浮島だけそのままなのは」
「考えてみれば妙だな」
「何で二つの浮島だけ放置してるのかな」
「二つの浮島に特別なものがあるのか?」
久志はここでこう言った。
「若しかして」
「それはあるかもね」
淳二も否定しなかった。
「そうしたことも全くわかっていないけれど」
「それでもだよな」
「若しかしたらね」
「そうしたこともな」
「調べていけば」
そうすればというのだ。
「わかるかも知れないね」
「そうだよな」
「石に変えて海に沈めずに」
進太も言ってきた、彼もまた深く考える顔になってそのうえで久志に対して真剣そのもので話した。
「壊すこともでござる」
「出来るだろうな」
「そこまでの力があるのなら」
「世界を全て壊してな」
「何もかもなくすことも」
そうしたこともというのだ。
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