第二百四十二話 文献にあるものその三
[8]前話 [2]次話
「ここはな」
「そうされて」
「そしてな」
「海の魔神の正体を突き止めますね」
「ああ」
久志は夕子に頷いて答えた。
「そうするな」
「それでは」
「そして文献はな」
「浮島の全ての図書館で」
「歴史や術の本だな、特に宗教の」
「そうした書を調べていきますね」
「学者、あと魔術師に錬金術師に」
そうしたというのだ。
「色々詳しい職業で出来る奴にな」
「調べてもらいますね」
「帝国のそうした人間を総動員してな」
そのうえでというのだ。
「調べさせるな、あと下の海にな」
「浮島の下に広がっている」
「そこにも人をやるか」
「それだな、それなら空船だ」
芳直が言ってきた。
「海に漕ぎ出して調べるよりな」
「それよりもだよな」
「上から見て回った方がだ」
「よく見えるな」
「それも迅速にだ、だからだ」
「空船を多く出すか」
「そうしてだ」
芳直はさらに話した。
「見て回ることだ」
「そうするか」
「これまで空船は戦に使っていた」
「だからとても浮島の外に出せなかったな」
「しかし統一してだ」
それを果たしてというのだ。
「余裕が出来た」
「空船を戦に使わなくてもいいからな」
「後は燃料を多く搭載させてな」
そうしてというのだ。
「遠くまで飛ばしてだ」
「見させていくな」
「そうしていくことだ」
「それじゃあな」
「ただ空船の航続距離ではこの世界全てを見ることは無理だ」
「限度があるな」
「そこをどうするか」
このことがというのだ。
「問題だ」
「やっぱり船を出すか」
久志は考えてこうも言った。
「下に出してな」
「海を進ませるか」
「それで空船と合わせてな」
「行動を共にさせるな」
「ああ、空船の航続距離の限界までそうさせて」
そしてというのだ。
「そこから外れても貝殻で連絡させてだ」
「消息を確かにしてだな」
「調べていくか」
「世界をな」
「そしてな」
「拠点が見付かればだな」
「迂闊に攻めさせないでな」
それでというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ