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レーヴァティン
第二百四十二話 文献にあるものその一

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                第二百四十二話  文献にあるもの
 バイキング達を掌握した久志達は彼等を治める拠点となるコペンハーゲンの拡大と彼等を治める諸政策を整えるとだった。
 ローマに戻った、そのうえで統一した浮島全体の政を行うことにしたが。
 それを行い浮島即ち帝国を豊かに強くしていくと共にだった。
「海の魔神の正体とな」
「弱点とかもだね」
「もう全部な」
 久志は宮殿の会議室で剛に応えた、他の仲間達と共に円卓に座っている。
「調べられる限りな」
「調べてだね」
「そしてだ」
「その上で攻めていくね」
「もうそれこそ奴の髪の毛の先までだ」
 そこまでというのだ。
「全部な」
「わかる様にするね」
「敵を知ることだからな」
 まずはというのだ。
「戦に勝つにはな」
「その通りだね」
「だからな」
「まずはだね」
「奴のことをな」
「調べられる限りだね」
「調べてな」
 そうしてというのだ。
「知るんだ」
「そうするね」
「奴は軍勢も持っているらしいしな」
「そうも聞いてるね」
「その軍勢のこともだよ」
「調べるね」
「居場所もな」
 そこのこともというのだ。
「当然な」
「調べるね」
「兎に角殆どわかってないからな」
 久志は苦い顔でこうも言った。
「だからな」
「調べていくね」
「文献を手当たり次第に調べて」 
 そうしてというのだ。
「浮島各地にある遺跡とかからもな」
「手がかりを探すね」
「それで神託もな」
 こちらもというのだ。
「受けるな」
「もう全部だね」
「打てる手は全部打つ」
 久志はこうも言った。
「それこそな」
「そうして魔神の正体を突き止めるね」
「ああ、しかし神託はな」
 デルフォイのそれはというと。
「これまで何度も伺ったけれどな」
「それでもね」
「まだ時じゃないってな」
「そう言われるだけでね」
「答えてもらってないな」
「そうだよね」
「デルフォイの神託ってかなり凄いんだよな」
 久志は腕を組み口をへの字にさせて述べた。
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