第十五話 夢があるからその五
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「ヒバゴンとかツチノコみたいな」
「東南アジアもね」
「オーストラリアもね、けれど東南アジアはジャングルに虎とかいるし」
「入りたくないのね」
「一人だとね」
絶対にというのだ。
「嫌だよ、それにね」
「それに?」
「毒蛇も多いし」
「だからなの」
「こうした場所に一人で入るのは」
このことはというのだ。
「絶対に嫌だよ」
「何人かだといいのね」
「一人だと危ないから」
だからだというのだ。
「俺はね」
「慎重になのね」
「いかないとね、台湾の山なんか」
その日本以上に木の多いその場所はというのだ。
「毒蛇の巣みたいだっていうから」
「台湾から来た子そのことも言うわね」
「実際に調べると」
これは動物図鑑を読んでのことだ。
「台湾毒蛇多いんだよ」
「事実なのね」
「数も種類もね、猛毒持ってるのもいるし。あと下手したら」
「下手したら?」
「マラリアとかもあるからね」
「ああ、台湾結構暑くて」
「虫も多いから」
それでというのだ。
「そうした病気にもなりかねないから」
「台湾ってそこが危ないのよね」
「日本が統治しても」
この時もというのだ。
「疫病に随分悩まされたっていうし」
「それもかなりね」
「だからね」
それでというのだ。
「台湾の山にはね」
「迂闊に入らないことね」
「そうしたいよ、しかしああした場所で暮らしていて」
台湾の山岳部でというのだ。
「高砂族の人達強かったんだね」
「二次大戦でも滅茶苦茶強かったのよね」
「険しいジャングルの中をどんどん進んで」
高砂義勇軍である、日本軍の緒戦の快進撃は彼等の活躍もあってのことであったと言われているまでだ。
「戦友思いで勇敢で」
「立派だったっていうわね」
「そんな人達になるんだね」
「そうした場所で暮らしていて」
そうしていてというのだ。
「鍛えられてきたのね」
「生まれてからね」
「それでそうした場所には」
一華はUMAのことを考えて述べた。
「いるかも知れないわね」
「そうかもね」
「日本だっているしね」
「狭いと言われていてね」
「それも結構ね」
数が多いというのだ。
「クッシーとか」
「あれも」
「ネッシーみたいにかしら」
「そうかもね」
「実は恐竜じゃなくて」
「他の生きものかもね」
「あそこに入った」
その湖にというのだ。
「アザラシとかかもね」
「そうなのね」
「トドかも知れないし」
それでというのだ。
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