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仮面ライダーAP
番外編 クリスマス・ライダーキック
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ヨーロッパ各地を転戦し、西洋の地に潜む悪の影を追い続けている。
 「仮面ライダーGNドライブ」上福沢幸路もその中の1人であり、「仮面ライダーターボ」本田正信は今も彼の奔放さに手を焼いているらしい。

 「仮面ライダーEX」久我峰美里と「仮面ライダーヴェノーラ」薬師寺沙耶の美女2人組は、インドや中国をはじめとするアジアの各地に潜伏しているノバシェードの残党を追跡している。
 「仮面ライダーボクサー」南義男。「ライダーシステムtype-α」一二五六三四。「パトライダー型式2010番type-000」日高栄治。
 明智天峯にも敢然と立ち向かっていた3人の男達も、人間の自由と平和を守護する「仮面ライダー」として、極寒のロシアを駆け巡っていた。

 「仮面ライダー炎」天塚春幸と「マス・ライダー」山口梶の若手コンビも、ノバシェードを撃滅するべくオーストラリア中を旅しているらしい。
 「仮面ライダーZEGUN」芦屋隷。「仮面ライダータキオン」森里駿。「仮面ライダーN/G-1」ズ・ガルバ・ジ。
 仮面ライダーマティーニの脅威とも渡り合っていたその男達も、アフリカ大陸を影から支配していたノバシェードに、正義の鉄槌を下しているのだという。

 穹哉と忠義がこうしている間にも、彼らはそれぞれの地でノバシェードの残党を追い、改造人間を巡る因縁を断ち切らんとしている。警察官として、仮面ライダーとして、2人は彼らに続かねばならないと己を律しているのだ。

「私達は全世界のノバシェードを壊滅させるまで、立ち止まるわけには行かないのです」
「いつか本当の平和が戻って来たら、その時こそパーティーに混ぜて貰いますよっ!」

 穹哉と忠義はその旨を言い残して、警部の前から走り去って行く。橋の向こうに広がる雪景色の中へと消えてしまった2人の仮面ライダーを、壮年の警部はただ見送ることしか出来ずにいた。

「……ならばこのニューヨークから、私も祈るとしよう。仮面ライダーの勝利と……人類の平和を」

 彼はその場で背筋を伸ばすと、穹哉達が走り去った方向へと敬礼する。今この瞬間も、悪を追って走り続けているのであろう、「仮面ライダー」の背に向けて――。

 ◆

「……あの警部さん、思ったより良い人でしたねぇ」
「だな。忠義、次の配属先はどこになる?」
「明日凪警部が居るブラジリアですよ。清音さんと紗月さん……それから、昨日までブエノスアイレスにいた迅虎さんも、そこに向かってるって話です」
「ブラジリアか……随分遠いな。ヨーロッパ中を駆け回ってる本田達や、真冬のロシアに行かされてる南さん達に比べれば、まだマシな方かも知れんが」
「ま、どんな国のどんな場所だろうと、さっさと駆け付けてブチのめしてやるだけですよ。……とりあえず今夜は、ニューヨークの街に平和
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