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仮面ライダーAP
番外編 クリスマス・ライダーキック
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士討ち」を狙うべく、怪人は対向車線の方へと飛び移ろうとする。
 だが、その魂胆を見抜いていたケージとオルバスは、それよりも速く「必殺技」の体勢に入っていた。

「はぁあぁああーッ!」
「でぇえぇえーいッ!」

 超人的なジャンプが出来ない彼がこの窮地を脱するために選ぶ手段と言えば、対向車線への退避しかない。そう看破していた2人は同時に愛車から飛び出すと、マシンの速さを得た飛び蹴りの姿勢を取っていく。
 濃紺のボディを持つケージと、深紅の鎧を纏うオルバス。彼らが放つ「青」と「赤」のライダーキックが、交錯する。

「ぐわぁあぁあーッ!?」

 やがて、怪人を挟み込むように炸裂した「ジャッジメントストライク」と「FIFTYΦブレイク」の一撃により、ニューヨーク支部最後の1人は呆気なく御用となるのだった。

 ◆

 その後、慌ただしくナローズ橋に駆け付けてきたニューヨーク市警の警官隊により、蜘蛛型怪人は力無く連行されていた。今回の逮捕を以て、ノバシェードのニューヨーク支部は完全に崩壊したと言っていい。
 無抵抗のままパトカーに詰め込まれて行く怪人の様子を一瞥していた穹哉は、警官達を率いていた壮年の警部と固い握手を交わしている。そんな2人の様子を、忠義は笑みを浮かべて見守っていた。

「いやはや、正直言って最初は半信半疑だったのだが……我々が手も足も出なかったあの怪人を、こうもあっさりと仕留められてしまっては認めざるを得ないな。君達の協力に、心から感謝したい。ありがとう、仮面ライダー」
「あなた方の情報提供があったからこその成果ですよ、警部殿。こちらこそ、ご協力に感謝致します」

 力強い笑顔で握手を交わした後、穹哉は怪人を乗せたパトカーを見送り、Gドロンに乗り込んでいく。彼に続くように、忠義もGチェイサーに跨りエンジンを掛け始めていた。

「君達は……もう、行ってしまうのかね。せめて今夜くらいは、署内のクリスマスパーティーに招待したかったのだが」
「そのお気持ちだけで、私達には十分過ぎるプレゼントですよ」

 ニューヨーク支部のノバシェードは壊滅したが、全世界に潜むその勢力はまだ、人類に牙を剥き続けている。全てのノバシェードを撃滅して世界の平和を取り戻すまで、彼らに真の休息は訪れないのだ。

 「仮面ライダーティガー」道導迅虎。「仮面ライダーパンツァー」翆玲紗月。「仮面ライダーG-verY」水見鳥清音。「仮面ライダーΛ−D」明日凪風香。
 彼らは武田禍継との死闘で培った経験を活かし、南米を中心に活動の幅を広げている。

 「仮面ライダーアルビオン」東方百合香。「仮面ライダーイグザード」熱海竜胆。「仮面ライダーオルタ」静間悠輔。「仮面ライダーUSA」ジャック・ハルパニア。
 上杉蛮児にも打ち勝った彼らは
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