最終話 平和である証
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ていれば。あなた達が言うように……そんな道に走る必要などなかった。しかし、シェードが生み出してきた科学力を以てしても、時を巻いて戻す術はない。何もかもが、手遅れだったのです。どちらが優勢であろうが、結局私達はこの地で戦う運命だったのでしょう」
自分を打ち倒した遥花と視線が交わった瞬間、彼は観念したように両手を空に向かって突き上げる。その様子を見つめながら歩み出した遥花に、隷はそっと手錠を差し出した。
「……遥花お嬢様、これを」
「うん……ありがとう、芦屋さん」
それを受け取った遥花は物憂げな表現のまま、天峯の両手に手錠を掛けていく。
「本当……何で、今なのかしらね」
一つでも何かが違っていれば、違う道もあったのだろう。しかし彼らは、ノバシェードという自ら築いた地獄への道に踏み込んでしまった。ならば仮面ライダーとして、警察官として、自分達は責務を果たさねばならない。
せめて、化物などではなく。あくまで人間として、彼らを人間の法で裁く。それが遥花をはじめとする、この時代の仮面ライダーならではの救済であった。
やがて、駿とガルバに両脇を抱えられた天峯が、やっとの思いで立ち上がった頃には。他の場所での戦いを終えた者達や、意識を取り戻した者達も、この場に集まり始めていた。
仮面ライダーティガー、道導迅虎。
仮面ライダーパンツァー、翆玲紗月。
仮面ライダーG-verY、水見鳥清音。
仮面ライダーケージ、鳥海穹哉。
仮面ライダーオルバス、忠義・ウェルフリット。
仮面ライダーΛ−D、明日凪風香。
仮面ライダーアルビオン、東方百合香。
仮面ライダーイグザード、熱海竜胆。
仮面ライダーオルタ、静間悠輔。
仮面ライダーUSA、ジャック・ハルパニア。
仮面ライダーGNドライブ、上福沢幸路。
仮面ライダーターボ、本田正信。
仮面ライダーEX、久我峰美里。
仮面ライダーヴェノーラ、薬師寺沙耶。
仮面ライダーボクサー、南義男。
ライダーシステムtype-α、一二五六三四。
パトライダー型式2010番type-000、日高栄治。
仮面ライダー炎、天塚春幸。
マス・ライダー、山口梶。
そして、彼らに拘束されている武田禍継と上杉蛮児。その2人と顔を突き合わせた天峯は、互いに気まずげな表情を浮かべていた。
「……一つだけ、聞かせてください。私達は、今でも……人間なのですか?」
「さぁな。……グロンギの俺に言わせれば、どちらも大して変わらんぞ」
やがて、隣に立つガルバからその答えを貰った天峯は。力無く笑みを溢し、天を仰ぐ。
「……そうですか。どちらも大して、変わりませんか」
いつの間にか、雨は上がっていたらしい。彼が見上げる青空には
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