第18話 曰く付きの男達
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同じだ。奇遇だな、天峯ッ!」
「お望み通り、すぐに終わらせてくれるッ!」
彼ら3人は共に並び立つと、マティーニを仕留めるべく一気に飛び出して行く。「曰く付き」の男達は激しく拳を振るい、蹴りを放ち、力の限り打撃を叩き込み続けていた。己の命ごと、燃やし尽くすほどの勢いで。
「はぁあぁあッ!」
「とぁあァッ!」
「ぬッ、むぅッ! ……ふふっ、3人掛かりでその程度ですか! やはり戦闘員としての『質』においては、その目的にのみ特化している改造人間には敵わないようですね!?」
「デカい口を叩いている暇があるなら、さっさと僕達を片付けてみたまえよ! それともしないのではなく、出来ないのかな!?」
そんな彼らを同時に相手取り、その打撃全てに対応し続けているマティーニも、己の全力を使い果たしてでも彼らを討ち取らんとしていた。軽口こそ叩いているようだが、どちらにも余裕は全くないのである。
遥花を含む仲間達を倒されてしまったZEGUNとタキオンとN/G-1には、もう後がなく。彼らの猛攻を必死に捌いているマティーニにも、ほとんど余力が残っていない。この激戦の勝敗が、人類とノバシェードの未来を決すると言っても過言ではないのだ。
この戦いの終幕は、刻一刻と近付いている。しかしZEGUN達に加勢できる戦力は、もう残っていないのが実状であった。
「……んっ、ぅう……!」
暗い闇の底から、目覚めかけている番場遥花を除いては。
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