第16話 若獅子達の矜持
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
て拳を構える、仮面ライダー炎。拘束用のワイヤーネットガンを手に、マティーニを見据えているマス・ライダー。両者はライダーマンGの制止を耳にしていながら――否、耳にしたからこそ、彼女を守らんと眼前の巨悪に突撃していく。
警察官でもなければ正規のテスト装着者でもない、番場遥花という1人の「市民」が、それほどまでに危険な相手に挑もうとしているのであれば。なおのこと、引き下がるわけにはいかないのだから。
「危険過ぎる……か。だからこそ俺達は、今行かなくちゃならないんですよ!」
「死地に飛び込み『市民』を守る。それが警察官であり、仮面ライダーなんですからッ!」
「くッ……!」
2人の特攻を止められなかったことを悔やみながらも、ライダーマンGも彼らに続いてパワーアームのハサミを構え、マティーニのベルトを狙って走り出して行く。せめて彼らがこれから作り出す絶好のチャンスを、無駄にしないために。
「未熟な若造達だけで一体何が出来るというのですか。……いいでしょう、好きにやってご覧なさい。その心が折れるまで、ね」
一歩、若さ故の熱意を武器に挑んで来る者達を嘲笑うマティーニは、仮面の下で冷たい笑みを浮かべていた。その慢心が招くことになる結末など、知る由もなく。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ