第14話 ライダーは助け合い
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な手甲を装着した、南義男が変身する白銀の拳士――「仮面ライダーボクサー」。その外観は「仮面ライダーナックル」に近しく、頭部の兜は鎌倉時代の甲冑を想起させる荘厳なデザインとなっている。
「彼を止めないことには、俺の仕事も減ってくれませんからねぇ。……ちゃちゃっと、片付けちゃいましょうや」
ボディカラーの左右を黒と白に分けている、一二五六三四こと「ライダーシステムtype-α」。その白い右半身は「仮面ライダーG3」を模しており、黒の左半身は「リモコンブロス」の如く多くの歯車が各所にあしらわれている。
その手には、専用の多目的自動拳銃「マルチシューター」が握られていた。
「俺達3人で力を合わせれば、きっと何とかなりますよ! やりましょう、警部! 巡査部長ッ!」
日高栄治が変身する、「パトライダー型式2010番type-000」。その外観は「仮面ライダーオーズ」を想起させるカラフルなものであるが、その一方で生物的な印象を全く感じさせない、メカニカルなシルエットとなっている。
オーズの「トラクロー」を彷彿とさせる鋭利な爪も、機械としての無機質な輝きを放っていた。
「おおぉおッ!」
「……ッ! 烏合の衆がいくら集まったところで、この私にはッ……!」
USAやアルビオンにも劣らない威力を誇る、ボクサーの鉄拳。type-αのマルチシューターから連射される、高速のエネルギー弾。ターボの蹴りすらも凌ぐスピードで振るわれる、type-000の爪。
それら全てが、一斉にゴールドフィロキセラに襲い掛かったのはその直後だった。互いの隙を補い合い、反撃の暇を与えまいと畳み掛けて来る彼らの猛攻に、金色の怪人は一転して防戦一方となってしまう。
「……! バカな、自己再生を可能とする私の生体装甲が……!?」
そんな中。あまりにも激しい彼らの攻撃を浴び続けていたゴールドフィロキセラの装甲が、徐々に崩れ始めていた。その亀裂はまさしく、EXのヘルスラッシュによる「古傷」だったのである。
ヴェノーラが作ったチャンスに乗じて放たれた、彼女の斬撃。そのダメージはゴールドフィロキセラの自己再生能力を以てしても、まだ塞ぎ切れてはいなかったのだ。
「あれは久我峰警部が付けた傷……! 奴の再生は、彼女が与えたダメージに追い付いていないんです!」
「だったら……その再生が間に合わないほどの速度で、一気にケリを付けるしかありませんねぇ。……面倒な相手ですよ、全く」
「よし……! 一二五、日高ッ! この機を逃すな! 一気に仕留めるぞッ!」
通用しない攻撃など、一つもなかったのである。ヴェノーラのドラッグハックがあったからこそ、EXのヘルスラッシュも完璧に決まっていた。そしてそのヘ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ