第12話 ノバシェードの首領格
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武田禍継。上杉蛮児。ノバシェードの幹部である2人が人類の軍門に降った以上、もはや組織の中枢には明智天峯――ゴールドフィロキセラしか残っていない。
「……禍継。蛮児。やはりあなた達も、私を置き去りにして行くのですね。何一つ救われぬまま謂れなき差別に苛まれ、この世を去った同胞達のように……」
「置き去りにされるのが嫌だって言うのなら、あなたも早く降伏しなさいッ! 今からでも間に合――あうぅうッ!」
「誰が好き好んで、己の生き方を自ら否定するのですか。……やはり、あなたはまだ子供だ。世の中というものが、綺麗事では回っていないことを知らない」
「くッ、うぅッ……あぁあッ!」
しかし彼はそれでもなお、戦いを止めようとはしなかった。諦めることなく触手を振るい続けるゴールドフィロキセラの猛攻に、ライダーマンGは防戦一方となっている。
扇情的なボディラインを露わにしている漆黒のスーツも、すでに傷だらけとなっていた。スーツが裂けた部分からは彼女の珠のような柔肌が覗いており、その瑞々しさがより際立っている。
「……確かに、私なんてまだ子供よ。それでも、許しちゃいけないことはあるッ! それくらい、私でも分かってるッ!」
「聞き分けのないまま、身体ばかりが育っている子供は始末に負えませんね。……では、もう一度その肌を晒して差し上げましょうか。今度はもう、隠せるものなどないでしょう?」
それでもなおライダーマンGは抵抗の意思を示すように、右腕のパワーアームを振るい触手を弾いていた。そんな彼女の不屈の姿勢に痺れを切らしたゴールドフィロキセラは、再び彼女を辱めようと、スーツの裂け目に触手を伸ばしていく。
「……!」
そこからスーツを一気に引き裂き、彼女が今度こそ抵抗出来なくなるような姿に剥こうとしていた――その時。何者かによる銃撃で、触手の動きを邪魔されてしまうのだった。
着弾点から方角を予測したゴールドフィロキセラは、銃撃を受けた方へと咄嗟に視線を向ける。
「女の子相手にムキになって、それでよく『世の中』を語れるわね。……あなたの方が、余程『子供』じゃないかしら?」
「沙耶さん……!」
そこには、ライダーマンGを辱めようとしていた彼に静かな怒りを燃やす、グラマラスな女刑事が立っていた。Gチェイサーに跨る彼女の手には、火を噴いて間もない拳銃が握られている。
黒バイの幽霊隊員と呼ばれている一方で、潜入捜査官としての顔も持つ薬師寺沙耶。彼女は、ライダーマンGこと遥花とは旧知の仲なのだ。
「沙耶さん、来てくれたの……!?」
「ハァイ、待たせたわね遥花! 私が来たからには、もう大丈夫よ。今のうちに、少しでも身体を休めておきなさい!」
肌に隙間なく密着し、極上のボ
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