第10話 並び立つ猛者達
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官は、慌ててヘルメットを脱ぎながら上司の側に駆け付けて来た。
「幸路さん、調整が終わったからって何の連絡もなしに飛び出さないでくださいよ! 出資元のあなたに何かあったら、俺の首が飛ぶんですから!」
「はっはっは、心配は要らんぞ正信! その時は我が上福沢家の財力を以て、再就職先を斡旋してあげようじゃないか! 君には日頃から世話になっているからね!」
「あなたが死んでからじゃ意味ないでしょうが!」
ライダー開発計画に協力しているテスト装着者にして、元白バイ隊員でもある本田正信巡査。「前任者」である白バイ隊員時代の先輩が殉職した後、そのスーツを引き継いだ「2代目」であるからこそ、彼は幸路を死なせまいと声を荒げているのだ。
もう2度と、大切な者達を失うことがないように。
「……よし、その意気だよ正信。では行こうか、共に正義を為すために!」
「言われるまでも……ありませんッ!」
そんな彼の真っ直ぐさを見込み、この戦線に加わる「助っ人」として選んでいた幸路は、USAと頷き合うと。警視庁製の変身ベルト「量産型マッハドライバー」を勢いよく装着する。正信もそれに合わせ、亡き先輩から受け継いだ「ターボドライバー」を腰に巻いていた。
「……変身」
ドライバーにシルバーを基調とする「HSデッドヒートシフトカー」を装填した幸路が、声を上げた瞬間。瞬く間に構築された外骨格が、その全身を覆い尽くしていく。
「変身ッ!」
正信も愛用のドライバーにライダーイグニッションキーを差し込み、エンジンを掛けるように回すことで、「変身」を開始していた。それから間もなく、ギムレットの眼前に新たなる2人の「仮面ライダー」が参上する。
「このスーツの正式名称は『GENERATION NOBLESSE DRIVE』……即ち、高貴なる運転を重んじる戦士、ということさ。君の運命も、僕の手で華麗に乗りこなして見せよう」
「仮面ライダードライブ」のタイプデッドヒートを想起させる外観を持ち、アーマーとタイヤパーツが銀色と赤に彩られた外骨格。さながら、タイプハイスピードのような高級感溢れるデッドヒート、といった印象を与えているこの戦士こそが――上福沢幸路が変身する「仮面ライダーGNドライブ」なのである。
「……先輩の分まで、皆を守り抜いて見せる。それが仮面ライダーとしての、警察官としての俺の任務だッ!」
白を基調としている「仮面ライダーマッハ」を彷彿とさせる外観でありながら、赤を基調とする真逆のカラーリングに彩られている「仮面ライダーターボ」。それが、本田正信が亡き先輩から受け継いだ「力」であった。
「さぁて……役者も揃っ
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