第8話 戦乙女の剛拳
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った。
「熱海警部、私は、まだ戦えますッ……!」
「ギガントインパクトを使ったんだろう? アレの反動は生半可じゃないんだ、お前はしばらく休んでいろ。……残りの仕事は、俺達で引き受けてやる。静間、行くぞ」
「仮面ライダープライムローグ」を想起させる外観と紅い装甲を兼ね備えている、熱海竜胆こと「仮面ライダーイグザード」は、黒いマントを荘厳に翻している。
「……えぇ。警部の言う通り、東方さんは一旦下がってください」
「その気持ちはありがたいが……奴は今度こそ、本気で私達を仕留める気なんだぞ! あれほど警戒されては、もうギガントインパクトは決められない……!」
「大丈夫です。……俺達も、伊達にこのスーツのテストを任されてきたわけではありません。それ以外にも打つ手はあると、証明して見せます」
「静間君……」
ダークブルーのボディスーツに、各所に金の模様が入った黒いレアメタル製のプロテクター。V字のアンテナを備えたフルフェイスのヘルメットに、左腕に装備された銀色のガントレット。
そんな「オルタナティブ」を彷彿させる外見を持つ、静間悠輔こと「仮面ライダーオルタ」も。「X」の字を模した専用装備「エクスブレイガン」を携え、静かな闘志を燃やしていた。
「……いいぜぇ、じゃんじゃん来な。いたぶれる玩具が増えると思えば、それほど悪くもねぇ話だ」
「東方のギガントインパクトを受けても、お前は何も学んでいないようだな。……生身だと思って、侮っていい相手ではないんだぞ」
「……俺達、『新世代』の仮面ライダーはな」
ボディに走る亀裂も厭わず、薄ら笑いを浮かべて触手を振り回すシルバーフィロキセラ。そんな彼と真っ向から向き合うイグザードとオルタは、勇ましく臨戦体勢に入っていた。
これからの時代を守り抜いていく、「新世代」の仮面ライダー。その存在意義を賭けて。
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