第6話 ドライビング・トランスフォーメーション
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達の『調整』もようやく間に合ったぜ!」
「鳥海巡査長……!」
G-verY達の窮地に現れた鳥海穹哉巡査長は、逞しさに満ちた笑みを彼女達に向けつつ、鋭い眼差しでニコラシカを射抜く。そんな彼の登場に、G-verY達も仮面の下で安堵の表情を浮かべていた。
一方、邪魔立てされたことに静かな怒りを燃やしていたニコラシカの方も、殺意を纏った眼光を彼に向けている。
「……次から次へと。貴様らのような存在ほど苛つくものはない……! 楽に死にたくば、抵抗などしないことだなッ!」
「楽に死ねると思ってるような奴が、警察官になんてなるものかよッ!」
ニコラシカは先ほどの手刀で破壊したGチェイサーの残骸を掴み、凄まじい速さで穹哉目掛けて投げ付けていく。Gドロンを急加速させてそれをかわした穹哉の隣には、もう1台のGチェイサーが並んでいた。
「穹哉さん、変身だ! やっぱりこいつら幹部格なだけあって、話が通じる手合いじゃねぇッ!」
「忠義……! ……そうだな。無傷で逮捕だなんて、甘い考えで戦える相手じゃない。こっちも腹括るしかないってことかッ!」
アメリカの騎馬警官を父に持つ、忠義・ウェルフリット。同僚にして弟分でもある彼の提案に乗り、深く頷いた穹哉は腰の「変身ベルト」を起動させる。
最新技術「シフトカー」の力を発現させるシフトブレスに、プリウスに似た「シフトプリウス」を装填した彼は、ベルトにその力を送信した。
「変身ッ!」
次の瞬間、ハンドルを握ったまま「仮面ライダー」へと変身していく穹哉の全身が、鋭角的な外骨格に覆われていく。
別世界のライダー「ダークドライブ」を想起させるその姿こそが、鳥海穹哉のもう一つの姿――「仮面ライダーケージ」なのだ。
「さぁーて……俺も行きますかァッ!」
それと並行して、Gドロンの隣を疾走している忠義も、Gチェイサーを飛ばしながら己の「変身ベルト」を起動させていた。
一定以上の速度を検知することにより作動する「ジャスティアドライバー」は、すでに変身待機状態に移行していたのである。
「変身ッ!」
ベルト上部の起動スイッチを押し込んだ忠義が、その叫びと共に飛び上がった瞬間。ベルトを基部として展開されていく装甲が、彼の全身を素早く固めていく。
やがて「仮面ライダー」の力を得た彼が、地面に着地した頃には。すでにその身体は、メカニカルな深紅の装甲を纏う騎士の姿となっていた。
全身の各部に騎士鎧のような外装や装飾が取り付けられたその外観は、別世界のライダーである「仮面ライダーアクセル」に近しい。
「忠義、行くぞッ!」
「オッケー、穹哉さんッ!」
忠義が変身しているその戦士――「仮
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