第5話 鉄血の砲火
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、今まで封印してきたこの『力』も……貴様らを認めてしまった今となっては、もはや使用を躊躇うこともない」
「……!? あ、あれはまさか……!」
そんな彼の腰に巻かれていたのは――仮面ライダーGや仮面ライダーAPと全く同じ、ワインボトルが装填された「変身ベルト」であった。
かつての英雄達を想起させるその規格に気付いた瞬間、ティガーは思わず声を上げる。それと同時に、禍継は歪に口元を吊り上げながら、ベルトのレバーを倒してしまうのだった。
「……変身」
「くッ……!」
「させるかァッ!」
その瞬間、ベルトを中心に広がる輝きが禍継を包み込んでいく。不吉な「予感」を覚えたG-verYとパンツァーは、GXランチャーとパンツァースマッシャーを同時に撃ち込んでいた。
それぞれの得物に残されていた最後の弾頭は、やがて禍継を飲み込むほどの爆炎を生み出していく。だが、猛煙の向こうにはまだ、両の足で立っている彼のシルエットが浮かび上がっていた。
「やったか!?」
「いえ、彼はまだ……!」
「こうなったら……もう1回ッ!」
すでにGXランチャーも、パンツァースマッシャーも弾切れ。ならばとティガーは最後の力を振り絞り、再び爪を振り上げ猛煙に向かって突っ込んでいく。
そして何もさせまいと、煙の中に爪を刺し込んだのだが。
「な、なんだとッ……!?」
「迅虎……!?」
「どうしたのですか……!?」
その爪から伝わる「感覚」に驚愕し、ティガーはその場で硬直してしまっていた。G-verYとパンツァーも、何事かと仮面の下で目を見張っている。
「……貴様らもしていることだ。よもや、文句などあるまいな?」
やがて煙が晴れると同時に、禍継の声が響き渡ると。3人の女性ライダーは、同時に瞠目していた。
「あ、あれは……!?」
仮面ライダーGと瓜二つの外観を持つ新たな仮面ライダーが。ティガーの爪を、指2本で挟むように受け止めていたのである。
Gと同一のデザインでありつつも、本来なら赤色である部分が全て銅色に統一されているその姿は、まるでかつての英雄が敵に回ったかのような錯覚と威圧感を齎していた。
「お前ら……旧シェードの技術も接収していたって言うのか……!?」
「俺達改造人間が絶対的強者でいるためには、この鎧がどうしても必要だったのだよ。……不本意なことにな」
かつてのシェードが開発していた、仮面ライダーGことNo.5と同規格の外骨格。それを手に入れていたノバシェードの幹部は、軽く指先を捻るだけでティガーの爪をへし折ってしまう。
「突然変異により授かった、ノバシェードの奇跡たる俺達の『力』。旧来のシェードが培っていた、外骨格の『力』。その双方が混ざり合うことで、真に最強たる『力』のカク
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