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仮面ライダーAP
第3話 紛い物と贋作
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トは来月だったはず。にも拘らず彼らは、Gチェイサーと同じ警察用のスーパーマシンを駆り、ライダーマンGの前に現れようとしている。
 ノバシェードのトップ3が東京に現れたという通報を受けた遥花が、罠の可能性を承知で飛び出したことを知った惣太は、彼らに緊急出動命令を発していたのだ。

「あれは……警察が開発を進めているという『贋作』ですか。改造人間ですらない、鎧を着ているだけの人間如きが『仮面ライダー』を騙るとは……なんと嘆かわしい」
「見てるだけでムカっ腹が立つ野郎共だぜ……! ライダーマンGより先に、奴らから始末してらァッ! なぁ天峯、いいよなァ!?」
「賛成だな。……俺としても、奴らの存在には虫唾が走る。先に奴らから仕留めさせて貰うぞ、天峯」

 遥花が乗ってきたものと同じ系統のスーパーマシン。それらに乗っている彼らの接近を目の当たりにした怪人達は、揃って忌々しげな声を漏らしている。
 強化外骨格を纏う生粋の人間でありながら、改造人間にも迫る性能を実現していると噂されている彼らの存在は、怪人達のアイデンティティを著しく脅かしているのだ。

 より強い憎悪と殺意を滾らせているシルバーフィロキセラとブロンズフィロキセラは、ライダーマンG以上に許し難い存在である「増援」達の方へと向かっていく。
 残されたゴールドフィロキセラは、ライダーマンGから視線を外すことなく、真っ向から彼女と睨み合っていた。

「やれやれ……蛮児も禍継も、勝手な行動ばかりで困ったものです。ま、いいでしょう。仮面ライダーの『紛い物』も『贋作』も今日を以て滅び去り、ノバシェードはその雷名を世に轟かせる。そのシナリオには、何の変更もないのですから」
「そうはさせない……! そんなシナリオ、私達が書き換えてみせるッ!」

 ノバシェードの打倒。その決意を胸に集まった、ライダーマンGをはじめとする新世代の仮面戦士達(ニュージェネレーションGライダーズ)
 彼らとノバシェードの全面戦争の火蓋が今、切って落とされる――。

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